【レビュー】ELECOM JC-U808TBK

 烏丸が好きなアーティストに「スチャダラパー」があります。

 まぁ好き、なんて申しましてもアルバムも2枚だか3枚しか所有していない上に、最近の動向に関してもトンと疎い有様なんですけれども・・・。とにかく、このSDPのある曲に「風邪だと中華屋、言って店ごと食っちゃう食っちゃう」という節があるんですな。
 折りしも病の床にふしている烏丸、そこは一つあやかろうってんで近所のラーメン屋で頼むのはチャーハン&餃子で800円。まさしく給料日前に他ならないワケですけれども。










 で、出てきたのがコレ。
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 あらあら今日は枕も少なめにどうしたの烏丸ったらって、単純に病み上がりのせいっつー言い訳。で、今回のお題はここ最近ヤる気を出したかのように見えるELECOMの「JC-U808TBK」であります。あ、808の後ろ3桁はカラーのコトなので注意。(何が?)

 さて今回何の捻りも無く見たまんまに「餃子」しかも黒焦げの、としか形容しがたいフォルム。実は烏丸、所見で気に入っちゃったり。烏丸が知る同社のコントローラ、どれもこれもバタ臭いとゆーかセンスゼロとゆーか、なんとも「とりあえずこれでいいや」というライトユーザー層をターゲットにしている、人を馬鹿にしたようなデザインが多いんですが、これはちと気合入り気味。
 あれれーどうしちゃったのELECOMったら~、なんて思って同社の製品使用を見てビックリ、

 なんと佐藤康三氏のデザイン。

 ご存知無いであろう気の毒な読者ちゃんに同氏のプチ略歴。

 ・1951年 東京生まれ
 ・1976年 ミラノデザイン工科大学卒
 ・1987年 通産省グッドデザイン選定委員
 ・1991年 多摩美術大学特別講師
 ・1993年 東京造形大学非常勤講師

 ・・・などなど、日本が誇るプロダクトデザイナーの雄。














 だ、そうです。いやー烏丸も気の毒な読者ちゃんの一員に混ぜておくれやす・・・。

 さておき、そんな名のある人がデザインしているこのコントローラ、じゃあそのデザインが生かされているのかどうか?

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 まず一番最初に目に付くのはこの餃子デザイン。既に業界標準となって久しいグリップデザインを大きく逸脱することなく、見事に餃子を再現・・・じゃない自然な握りごこち、かつオリジナリティ。
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 正面から見た画像と横から見た画像のギャップが大きいことに驚かれるかもしれませんが、この厚みが実に功を奏しているんですな。



 次に方向キー。
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 これが実にデザイナー然とした形状。言い方は悪いですが、いかにもゲームをやらない人間がデザインしてるな、というか。で、まー一人のデザイナーが筐体から細部までトータルでやってらっしゃるんでしょうから、さすがにデザイン的な逸脱もなく、見た目まとまっている感じ・・・と、タカをくくって触って見るとアラ不思議。ちょっといいさわり心地。

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 いやさわり心地、なんて申しましても低反発素材で出来ていたりするワケではなく、普通のプラスチック。ご覧の通り、上下左右に丸型のエンボスが彫られているんですが、これがまた正確に上下左右してくれているとゆー。
 ELECOMに限らず安価なコントローラで特徴的な方向キーを持った製品って、なんとも方向キーの動作が胡散臭い。上下左右がキッチリと沈み込まなかったり、ど真ん中を押すと全方向同時っぽく押せちゃったり・・・しかしこの製品は上下左右は当然のこと、たとえば上と右の丸を同時に押し込むと、ちゃんと右上を認識する。いやこんなこと当然といえば当然ですが、これが出来てない製品ばっかりなのでチト感動しちゃう烏丸。いやこのデザイナー、ヤリ手かも・・・。


 続いてボタン群。
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 一目でその配置の奇妙さに気づいちゃう変則配列。
 XYAB(○×△□でも可)の配列+2ボタンなんですが、4ボタンとも6ボタンとも分類し難い。単純にプレステやらスーファミと同じ感覚でキーアサインする分には事足りるけれども、格闘ゲームの6ボタン配列としてアサインするには・・・ねぇ?
 このあたりは前述しましたゲームをやらない人間がデザインってのがすごーく出ちゃったんですかねぇ。それともプロのデザイナーとしての矜持が既存の6ボタン配列を許さなかったんでしょうか・・・。




 さて背面。
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 今日日当たり前のLRボタンが2個づつ。しかもグリップの握りを考慮してか、手前のL(R)と奥のL(R)に大きな段差が。人差し指と中指の両方に力が入ってもグリップの握りがズレたりしない、これまたヨロしい作り。うーん、やっぱヤリ手だ。






 って、思ったら!
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 なんと奥のL(R)は通常のボタンにあらず、押しながら他のボタンで連射になるとゆーファンクションボタン。じゃあなんで2個? って思ったアナタは鋭い。Lは高速連射、Rは低速連射用のファンクションボタンなんですな・・・え~・・・

 これもこのデザイナーのアイデアなんでしょーか。潔く手前に連射ボタンを配置するという一般的な発想を固辞した結果がこれ、なんでしょーか。それともELECOMがデザインを差し置いて・・・いやそれを知る術はありませんが。


 デザイン  ★★★★☆
 操作性   ★★★★☆
 備考    結果、8ボタンなんですよねえ、これ。
 参考URL メーカーHP佐藤康三氏の略歴



 デザインは正直、同社のコントローラの中でも突出しているとは思うんですが、なんとも詰めが甘かったのが残念・・・って、これが単に10ボタンでまとまっていたとしても、それはそれで今ひとつって思っていたやも知れませんけれども。

 あ、あと上記メーカーHPで分かりますが、他のカラーバリエーションはなんか今ひとつ。
by karasuma_usb | 2006-06-19 22:36 | コントローラ

変なコントローラを千切っては投げ千切っては投げ。


by karasuma_usb
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