変なコントローラを千切っては投げ千切っては投げ。


by karasuma_usb
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【レビュー】Logitech WingMan EXTREME

前世代の傾斜センサ。
 ちと出遅れ感のある話題で毎度恐縮なんですが、PS3の出鼻を挫いた話題の一つ、米国での振動技術特許訴訟が和解したそーですな。(→ソース)

 和解金額はこのテの報道では通例。ということで非公開。恐らくは数十億ドルとかいう一般人には馴染みのない金額なんでしょうけども・・・いずれにせよ、これでソニーのゲーム機(当然PS3に的を絞らない)で、再度DualShockのような仕組みが実装される可能性が出てきたワケで。消費者側としては今回の和解は喜ぶべきコトなのカナ、と。

 とは言え、そもそも次世代機であるPS3で振動機能を搭載しなかった理由、ソニーが言うには『振動は前世代の技術であり、次世代にはふさわしくないと考えたので搭載しなかった』なんて話がありましたんで、じゃーやっぱり今後も実装の展望は無いのかしら。
 あるとしても何らかのカタチでサードパーティから周辺機器として出ることになるのかしら、なんて何とも言えないモヤモヤした感じなんですけども。



 そんな粗筋があって『次世代機に相応しい』という思想の元に搭載されたSIXAXISの傾斜センサ。それがソニーの言うところの"次世代"なのかっていうと・・・読者ちゃんもご存知の通り、前世紀のテクノロジーなんですな。


 恐らくは一番最初に思いつくのはマイクロソフトの"SideWinder Freestyle Pro"
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 こちらは以前、拙ブログでもご紹介しましたとおり。
 天下のマイクロソフトが20世紀に唾をつけたテクノロジーを今ごろ"次世代"なんて言っているところを見るに、今のソニーがいかに浮き足立ってるかが分かります。


 さてソニーに追い討ちをかけるようで恐縮ですが、この傾斜センサ。PC用のゲームコントローラにフォーカスを当てるだけで、実は他社からも似たような製品が出ていたり。しかも近年マイクロソフトが力を入れているキーボードやマウスなどの入力デバイスの競合製品を出しているLogitechから。


 と、いうわけで本日はコレ。







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 Logitechの「WingMan EXTREME」であります。

 なーんかどっかで見た形状っていうかこのブログで見た? なんて思った読者ちゃんは開設当初からどうもお世話になっております烏丸です。ずいぶん昔に【レビュー】エントリで上げた「」にクリソツ。っていうか同じ形状で色違い。なんですかね、前期型・後期型みたいな。工業製品みたいねぇ。(あ、工業製品か)

 前回のエントリを参考にしてもらったりすると、この後の文章が大幅に割愛できて烏丸的に楽勝、いやさありがたいんで是非・・・って、当時のエントリがずいぶんと手抜きなので、キモチを新たに。

 ちなみに前回のと仲良く。
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 強烈な形状は前作と変わらねど、カラーリングがクールな感じになって再登場。クールな感じ、なんていいますがここ数年の同社が発売するガジェットのほとんどがビジネスカラーである白・黒・青・シルバーなんで、まーその範疇。どちらかといえば先代のWingManのカラーリングが異常だったってことなのカモ。

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 本体のサイズに比べて妙に小さいボタン。
 本体のサイズ~なんて申しましても、じゃー実際他のコントローラとの比較画像でも無いとよくわかんないですな。

 ってコトで比較。

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 比較対象は読者ちゃんどころか世界的にお馴染みのDualShock2。SIXAXISでもいいんですが烏丸、PS3持っておりませんので。(まー同じサイズですけども)
 さて片鱗だけとは言え比較比較してみると、このWingManの大きさがお分かりいただけますな。実にアメ公サイズ。もーなんか白人上等みたいな。クー・クラックス・クランみたいな。まぁアジア産のコントローラでも欧米市場向けの製品は結構な大きさだったりするんで、目くじら立てるよーなことでも無いんでしょうけども。

 でもボタンのサイズはほぼ同一。あれれ烏丸、WingManのボタンは極端に小さい感じがしたんですが・・・目の錯覚なのかしらん?

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 ボタンの表面が平らに近いDualShock2と比べると、凸型に湾曲しているWingManの方が、指のさわりが小さめ。このせいで小さく感じるんですな。


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 こちらはLRボタン。残念ながらデジタル入力なので、アクセルやらブレーキなんかとして使うには、どーも力不足とゆーか。よくよく考えると前作との違いは後述する傾斜センサの有無くらいなんですなー。


 次に。

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 いつ見ても強烈な印象を与えてくれる方向キー。
 前作のそれはラズベリー味のイヤな色をしたガムを路上に吐き捨ててアスファルトに馴染んだ、みたいな感じでしたが今度のは半透明。噛んだ後はくずかごへ。
 さておき、半透明なお陰で内部の構造が伺えるのはちと面白い。どーもボタンから基盤までは長めの支柱4本で支えている。つまり方向キーの中央に軸が無い。にもかかわらず・・・案外普通に使える。

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 前作と同様の部品を使っているよーに見えるんですが、大分マシになった印象。
 一般的な"十字キー"と違って中央が大きな盆地になっているので、そこに親指の先端を置くことになるんですが、盆地の表面を"グイ"と押すと思いのほかスンナリ・・・ん~? 軸が存在しない上下左右の四点支持なのにこのバランス。ちと感心。

 とはいえ、多くのダメなコントローラと同様に、斜め方向「のみ」をダイレクトに押すのはちょっとしたコツがいりそう。常に八方向に動き回るような、例えばシューティングゲームなんかだとソコソコ? ただ繊細な弾避けとかは・・・

 ともあれ、前作より良好。ひょっとしたら内部の部品なりが改良されているのか、それとも烏丸手持ちの前作が経年劣化しているのか・・・分解してみた方がいいのかしら?

 まー常用するコントローラにするには、他に候補がありすぎるんですが。

 あ、あとアレですね。右下の傾斜センサのON/OFFボタン。
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 これをON、つまりアナログモードにすると方向キー自体は予想通りハットスイッチ状態になるんですが、フライトシム等でハットスイッチとして利用するにはとっさに斜め方向を押すには向いてない感じ。やっぱりハットスイッチは台形/円錐型スティック状の方が良さげ。




 まーそんなこんなで(どんなだ)、今作ではフォルムを変えることなく傾斜センサを実装してる、と。
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 ドライバレスで普通に認識するものの、やはり付属のドライバーユーティリティをインスコ。 あ、そうそう接続コネクタに触れるのを忘れてましたが、この製品はゲームポート・USBを変換コネクタで変換できるタイプ。

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 マイクロソフトやLogitechくらいの大会社になると、ゲームポート→USB過渡期のコントローラには必ずと言っていいほど添付されているのがこの変換コネクタ。同時期に発売されていた他社のゲームポート接続のコントローラには、こーいう有り難いアイテムは添付されてないのがほとんど。やっぱり企業体力の違いとゆーことなんでしょーかね?

 ちなみにこの変換コネクタ。
 ひょっとして他のゲームポートのコントローラでも使えるんじゃね? なーんて淡い期待を抱いても残念、認識しないことがほとんど。ひょっとしたらボタン構成やらコントローラ内部のハードウェア構成が一致してれば使える可能性も無くは無いんでしょーが、大概動かない。ヌゥ。




 さてさて改めて傾きセンサの実力をば。
 感度自体は非常に優秀っつーか敏感。遊びが全くと言ってないので、感度の切り替えはゲームの方でやるのがよろしいようで。

 実際に両手で持ってニュートラル位置を探してみると、若干水平寄り。なのでコントローラ自体を「起こして」持つと、マイナスX軸方向に傾斜したことになってしまうんですな。このあたりは傾斜センサの遊びの調整と同様、ゲーム側で設定してあげるのが賢い使用方法なのカモ・・・・




 サァサァ改めて対応してるゲームをプレイ。
 バンドルされているのは「スターウォーズ・ローグ中隊」フルバージョン。これってロクヨンでも同名のゲームが出てますが、あれとまったく同じ・・・なので早速インスコしたいところなんですが、どーもインストールCDが見当たらない。どーやら押入れの中で遭難しているご様子。

 じゃー仕方が無いので手元にある「ニード・フォー・ザ・スピード・アンダーグラウンド」をば。

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 このゲーム、購入して以来、Logicool製のステアリングコントローラ以外では一切プレイしたことが無かったのでドキドキ。果たして傾きセンサによる操作感は如何に?







 で、いざプレイしてみると・・・うーん、非常に難しい。

 例えばneGcon(ネジコン)なんかだとセンターからネジり位置までにバネの反発がありますし、同じくナムコのjoGcon(ジョグコン)なら少なくとも物理的な軸が存在するので軽い力で中央が定まるんですが・・・そーいう気遣いが一切無いワケで。
 ウッカリ急ハンドルを切ったりすると、一瞬センターを見失うところが非常に厳しい。カーブの出口で毎回ワタワタしちゃう。それどころかストレートでも直進しづらい。なんかこー、出来ることなら両肘をテーブルなりなんなりの上に据えて万全の状態で操作することが望ましい、みたいな。なんだろー、思ったより窮屈な・・・。


 傾きセンサのお陰で、インタラクティブというか没入感は有るんです。少なくとも場所を食うステアリング型のコントローラに一歩・二歩くらい及ばない程度に。ただ、その没入感を高揚感にまで高めるには、適切なキャリブレーションと、何よりも根気が必要な予感。



 このコントローラの発売時期は、1999年末。もーソニーがなんと言おうとも前世紀のモノ。残念ながら烏丸、PS3を持ってないので堂々と語ることが出来ないんですけれども、どーなんですかね、SIXAXIS。前述の通りの操作感だとしたら、敢えて傾きセンサでレースゲームやらフライトシムは厳しいんじゃないかしら? 結局みんなアナログスティックでプレイするんじゃないかしら?
 それとも、何らかの改良が施された上で、自信を持って"次世代"的な実装をしてるんでしょうか・・・。

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 デザイン  ★★★☆☆ 前より色使いはマシ
 操作性   ★★☆☆☆ 肝心の傾きセンサがちょっと・・・
 参考URL メーカーHPは例によって左のリンクから
 備考    国内販売当初、AkibaPCHotlineで紹介されてます(→ソース)


 っていうか、これに振動付けたら更に扱いづらくなるな・・・ソニーの判断もあながち間違いじゃなかったのかもしれません。

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 ちなみに メイド・イン・インドネシア。
by karasuma_usb | 2007-03-08 22:20 | コントローラ