変なコントローラを千切っては投げ千切っては投げ。


by karasuma_usb
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【レビュー】SONY JOYPAD JS-33

 新宿駅のホームから地上階への階段を昇りながら、日に日に体力の衰えを感じつつ烏丸です。おかしーなー、南口の階段だけ妙に疲れるよーな・・・

 さてローカルな話題はさておき、本日のテーマに入る上で早速、"衰え"から連想してソニーの話題。


 (ソニーにしてみれば"衰え"から連想されるのは不本意だろうなー)


 PS3の販売から1年経過したものの、業界紙トップ(ファミ通)の目論見と異なり、次世代機のシェアは国内で無念の2番手、海外では更に無念な3番手。

 "売れない"原因は各所でアレコレ言われているものの、やはり筆頭は販売価格。そして本体が売れないことによるタイトル不足。更にタイトルが不足して本体が売れないためにソフトベンダーが敬遠という、正に悪循環


 って、まーこのあたりはネットやらニュースやらでイロイロと語り尽くされているでしょうから烏丸的にはこの辺で・・・でもやっぱり語りたいのは、どーして旧態依然としたコントローラを刷新できなかったのかなーって点。
 ユーザーに広く受け入れられることが出来たDualShock形状というのは確かに安全牌ではあるんですが、当初の発表時の形状の方が次世代機らしいインパクトがあったと思うんですけれども・・・




 と、いうワケで今回は"比較的(←FailSafe)"インパクトの大きめなソニー製のコントローラをば。







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JS-33

 先月だかに烏丸が探している旨を拙ブログにて書きましたが、ようやく・・・というか"世紀"を跨いでよーやくゲト、「JS-33」であります。

 発売時期は、まだソニーがコンシューマゲーム機としてMSXを推していた時代、かれこれ20年くらい前。 つまるところインターフェースはMSX用、いわゆるATARI仕様。




 って、アレレ? なんか"SONY"のロゴが反対向き・・・?


 左様、正しくはこうなの。

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我が目を疑う配列。

 "右"に方向キー、"左"に2ボタン・・・
 しかし威風堂々たる"SONY"のロゴの向きが、「この配列こそがソニーが考える理想(当時)」であることを指し示しているワケですな。クタタンなら恐らくこう言うね。




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『一番美しいものを作った』




 さぁクタタン発言(言ってねぇ)に読者ちゃんの同意が求められるかどーかはこの際置いといて、早速各部位の画像をお届け。



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ひし型形状表裏

 80年代当時としても斬新な形状。
 当時は所謂、ファミコンに準拠した横長長方形状のコントローラが主流。コンシューマに限らずPC用のコントローラとしても各社からファミコンのコピーと思しきコントローラが大量に出回っていた時期。

 MSXも例外ではなく、"JoyCard"シリーズのハドソンやらArvel、懐かしい東京ニーズ(Needs)などから発売されたファミコン型のコントローラを中心にそれなりの数が出回っていたんですが、国内MSXの盟主たるソニーが出したのは何故かこの形状。
 確かにまーソニーほどの一流企業がファミコンコントローラのコピーを出すわけにも行かないってのは分かるんですけれども。

 造形を複雑にして語るより、シンプルから語るエルゴの有り方と優位性を具体化・・・っていう当時のソニーなりの理想形だったのかしら。(まぁエルゴノミクスが胡散臭かった時代ではありますので、持たない理想よりは持ってる理想の方が崇高っつーコトで)


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避けて通れねぇ。

 「横井軍平? ハァ?」ぐらいのキモチが見え隠れする方向キーとボタンの逆転配置。当時、クタタンが絡んでいたかどーかは知りませんが、とりあえず独自性に固執する(ばっかりで他者の意見に耳を貸さない)人が「ソニー魂」とか言っちゃって採用しちゃったのかも知れません。


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ストロークが浅いッ!

 筐体が薄っぺらだからってストロークまでそれに準じなくても。
 何しろ上下左右のどこに入れてもクリック感がほぼ皆無。いや多少の反発はあるものの、この大きさのせいでドコを押してるのか客観的に判別不能。
 慣れてくると(慣れてこなくても)意識せずにあらぬ方向に入力させてくれるファジー入力。正にエレクトロニクスのソニー。 これは・・・素敵。(烏丸的に)



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斜め配列ボタン

 ヒシ型にあわせてデザインされた楕円形のボタン×2。
 こちらも微妙に距離を置いて配置されているお陰で誤入力を低減。なるほど当時は"同時押し"なんて機会も余り無かったから? 各時代の状況に応じた理想的な使い勝手を提案、みたいな?


 

 デザイン  ★★★★☆ 一ツ足りない理由は後述
 操作性   ★☆☆☆☆ そんなもの気にするコントローラかね?
 備考    後述
 参考URL 海外wiki


 いやー実装されているボタン数が少ないから画像も少なくて楽だワー、って感想もそうですが、何しろ今回入手して思ったのは、発売当時に入手しなくて良かったなってコト。
 恐らくは当時の烏丸の視点では、今みたいなスタンスでこのコントローラ、見ることが出来なかったんじゃないかと思うわけですよ。なんだろう、"実用性というベクトルに対してプラスに働いていないもの≠ネガティブ"と考えることができるオトナの余裕、とでも言いましょうか。 そーいう"粋"が、このコントローラには必要なんじゃないかナーなんて思うんですな。


 (言い換えれば、「当時これを購入しちゃった人はお気の毒」ってことかもしれませんが)


 で、デザイン的に満点にならない理由、ってところですが、なんで"左右両利き"にしなかったのカナーって点。プラットフォームがMSXって点でドライバーやらユーティリティ云々ってのは不可能だってのは分かるんですが、ハードウェア的なスイッチで持ち方の切り替えが可能、だったりする選択肢は無かったのかしらん?


 それともやはり、当時はこの形状がソニーの理想形だったのかしらねぇ・・・例えばこれがPS3の標準コントローラだったら・・・

 今より風当たりが強いでしょうな。
by karasuma_usb | 2007-10-30 21:33 | コントローラ