【レビュー】SONY SMU-WR1
2007年 11月 13日
さて気を取り直しつつリハビリがてらにご紹介するのは、"マウス"カテゴリの一品。烏丸が数年前にほれ込んで購入して・・・いや後述しましょう、こんな製品。
特徴的な形状、一度見たら忘れられないヒトもチラホラ? なソニー製マウス、「SMU-WR1」であります。インターフェースはUSBで光学式、無線方式はBlueToothじゃない無線式、つまりRF無線。
塗装は同社らしく非常に高いクォリティ。
性能こそ良いものの、使用しているうちにどんどんハゲていくマウスが多い中、触れた感じで分かる塗装の乗りの良さ。
エルゴに関してはそれほど得意分野とは言えないソニーが提唱する、"ラウンドフォルム"が最大にして唯一な特徴。レシーバー兼クレードル、およびマウスの投影形が円形で直径約6センチと小型。まー"小型"または"モバイル用途向け"を標榜するサイズとしては比較的フツー、なサイズですな。
電池は最近では一般的なリチウムイオンではなく、単4アルカリ電池。形状の特殊さを利用して垂直に挿入・・・え? タダのアルカリ?
左様、クレードルは単なる"マウス置き場"であって充電機能無し。
でもマウスを乗せると自動的に、"ダイレクト・パワーセーブモード"なる機能へ移行。
って、
"クレードルの突起がマウス裏の穴に突き刺さる → 電池間が絶縁される"ってだけの仕組み。また仰々しい名前を付けましたなソニー。"絶縁機能"って名前だったらだったで一抹の寂しさを感じますけれども。
ともあれ、発売当初からその特徴的すぎる形状にヤラれちゃった烏丸。何しろ設置面積が少ない上に、自慢の(しかしバッテリーが逝去して久しい)赤PowerBookG4にピッタリじゃんこれー。
更に、
手に心地よくなじむユニークなラウンドフォルム。従来の、「手を乗せる」に対して「つかむ」という新しい使いやすさを提案
なんてソニーの提案に居ても立ってもいられずこれだッ!って感じで購入。
で、結論から。
これじゃねぇ。
いや、非常に分かるんですよ新しいマウスの形状を模索をすることでソニー流、いやさSonyStyle的な新しいマウスの持ち方をあわせて提案するという意義ってのは。
烏丸が普段愛用している一般的な左右対称型のマウスの持ち方だと、"左側面から親指・右側面から薬指と小指でホールド・手首はマウスパッドに設地"して操作、いわゆる"つまみ持ち"。 もちろん、マウス全体に手を被せて"つかみ持ち"してもそれほど"つまみ"との違和感は無いんですが・・・
こちらはこの自慢の高さのせいで、"つまみ持ち"だと肝心のボタンとホイールに指が届かない。なので必然的にソニーの思惑通りに"つかむ"ことになるんですが・・・どうも"つかむ"状態を維持するのにキモチを奪われてしまうのか、思ったように操作できない、んですな。
ともあれ、天下のソニーが提案した持ち方に消費者であるユーザーが慣れもしないで文句を言うのも。そう思い一念発起して1週間ほど使ってみたんですが・・・まだ他にも問題点が。
どーにかこーにか"つかむ"スタイルである程度マトモに操作出来るようになりはしたものの、使用しているモニタが22インチUXGA(1600×1200)と広大なので、ちょくちょくマウスを上げ下げしていると・・・しばしばポインタが動かなくなる現象。
どうやらマウス底面の電池蓋(ダイレクト・パワーセーブ蓋)が振動で絶縁状態(ダイレクト・パワーセーブ状態)に移行してしまうご様子。
仕方なくセロテープで固定してみるとすこぶる好調、幸い底面部分は通常使用では目に付かない・・・ので納得するものの・・・いやこれもソニースタイルか?
デザイン ★★★★☆ 自慢のラウンドフォルムは確かに美しい
操作性 ★★☆☆☆ "つかみ持ち"がデフォのヒトなら・・・いけるの?
備考 後述
参考URL 製品紹介ページ
っつーワケで"消費者がソニースタイルに合わせる"形で習熟を目指して見たものの、結局常用に至らず。自慢のラウンドフォルムはともかく、電池蓋こと"ダイレクト・パワーセーブ蓋"の緩さをどーにか・・・なんて思うんですけれども・・・残念、このラウンドフォルムを踏襲する後継機種は不在。
ひょっとしてラウンドフォルム自体が"無かったこと"になってたりするんでしょうか。インテリア性、高いんですけどねぇ。どうやら売れなかったようなので未だに新品を市場で見かけるんですけれども、もう一つ・・・買っておこうかしらん? 電池蓋の緩さが、個体差であることを信じて。