【レビュー】Broderbund U-Force 中編の2

 "アナログ → デジタル → アナログ"

 なんとなく世の中の主流が上記のようになっているような気がして書いてみたものの、一概にそうとも言えないな、とふと筆を止めて。烏丸です。

 さて今回は先だってのエントリに続いて"U-Force"の【レビュー】第三回目。なんだか"中編"が続きそう、なんてことを前回申し上げましたが、再び"中編"として話を進めていきたいナ、と。



 で、"U-Force"の件。
 件のマニュアルには同デバイスに対応、というよりはソフトメーカー側とのネゴも無く対応した、と思われるゲーム毎の設定方法が記載されているんですが今回はファミコンのレースゲームとしては傑作の部類に入る、こんなゲーム。



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Rad Racer

 "RadRacer"・・・って、スクウェアの"ハイウェイスター"ですな。



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ハイウェイスター

 国内版がこちら。海外版との違いはタイトルのみ(・・・のハズ)。

 さて実際のところ実機でのプレイ経験はかれこれ20年も前の話なので記憶も曖昧なんですが、なんとなく覚えているのはアウトラン準拠然としたゲームであったという印象。

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ノーバディゴナテイクマイカー

 擬似3D視点のレースゲームといえば走査線(ラスター)スクロール、だったころのゲームではあるものの、本家アウトランよろしく地面の起伏を高速で表現しちゃうあたり・・・プログラマーの技術力が光る一本。もー20年も前のゲームなんですねぇ。



 さて早速"U-Force"でプレイ、といきたいトコロですがともあれマニュアルから。


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アタッチメント装着

 ご覧のように付属品である"T-Bar"を使用する旨が記載。
 ところがこの"T-Bar"、接続方法が前回接続した"PowerBar"と同様にセンサー部下段の穴に刺し込む形。


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下段接続孔



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なんか墓標ライク

 つまり雄雄しくそそり立てるだけで電気的な接点は無し。ってーことは、


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やはり鏡

 "T-Bar"に実装されたトリガーを押すことでセンサー側に付いた鏡がパタパタ。これで下段センサー部の左下・右下の赤外線を反射させることで"On/Off"する仕組み。ハンドルはハンドルで左右への傾斜を上段センサー部の左上・右上で検知というデジタル入力。
 うーん、何から何までアナログ・・・いやさアナクロ。



 さてこの状態でディップスイッチを前述した設定に切り替えて期待せずにゲームスタート。



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敵車がビートルばっかりなのは何で?

 おおおおお? なんだこれフツーにプレイ可能。
 いや「フツー」なんて言いますとウッカリ真に受けて"U-Force"を購入してしまい、結果烏丸を逆恨みして金属バットを持って近所をウロつく読者ちゃんがいるやもしれないんですが・・・これが思った以上にマトモに動作。

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高級車を横転させる、ブルジョアプレイ

 なんだか"操作できないコト"が大前提にしちゃってるみたいでおかしな話ですけども、マニュアルに記載されている通りにアクセルトリガーを押せば走り出す不思議。鏡がパタパタしてるだけなのに烏丸の愛車は荒野を疾走。

 確かに十字キーで操作するよりはクイックさに欠ける、かつ細やかなハンドリングは不可能(しかもキャリブレーション不可)という"足りなさ"を感じるのは否めませんが、当時のレースゲーム特有の"ゲームっぽさ"を僅かながらオブラートに包むことに成功した感じ。技術的なスゴさは無いけどもアイデアでどーにかできちゃいました、みたいな。




 と、ここまで誉めちゃってから貶めるのも申し訳ないんですが。




 問題点が。
 ってのは、センサーに対して正確に操作を伝えるため、限りなく垂直方向に"T-Bar"を支える必要があること。前述の"下段接続孔"が少々緩めに作られている(つまり接続された"T-Bar"の傾斜が考慮されている)ので、ハンドルをニュートラルに維持する際にはある程度しっかり手で支えておく必要があるんですな。



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改めて墓標

 で、何が問題かと言うと、この"ハイウェイスター"では"Turbo"という動作があるんです。読んで字のごとくの機能として。

 しかし、その操作方法が


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ハンドルを前方傾斜

 あろうことかハンドルを前方へ傾斜させるとゆー。(あ、最初の方で画像乗せてた)
 この操作がまた実に過敏。カーブを曲がるべくハンドルを左右に傾斜させる際に、うかと傾斜の角度を誤ると・・・左様、カーブ中にTurbo発動。そしてコースアウト。その為、ハンドルをニュートラルにおく際も、ハンドルを切る際にも、垂直(より気を使うなら若干手前)に立てる意識を持たないといけないんですな。


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 気持ち的にはSELECTボタンで"Turbo"発動、ついでに同ゲームの特徴(というか露骨にアウトランのパクりですが)である"BGMの選曲"はSTARTボタンに割り当てたいものの、このディップスイッチ設定だとそれもままならず・・・あ、BGMの選曲操作は、


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これまた珍妙な動作

 こっちも妙。


 ううむ、もう一声。もう一声で、声を大にして「使えますぞッ! これハイウェイスターで使えますぞッ!」って言えるのにィ・・・惜しい。実に惜しい。


 ともあれ。


 "意外"という言葉を前回の【中編】以来、度々繰り返すようで恐縮ですが、なんともプラスの意味で"意外性"を発揮してくれますな、この"U-Force"ってやつぁー。
 "パンチアウト"は自分の手で直接センサーを"On/Off"する、かつ上下段のセンサー部の位置が打点と一致しているという点で、シンプルなインタラクティブ感(変な言葉)があったワケですが・・・まさかこんなヘンテコな棒っきれで、しかも電気的な接点無しにステアリング操作をプチ再現しちゃうなんて。

 もちろんレースゲームみたいなセンシビリティが大事にされるゲームにおいて、アナログではなくデジタルで操作させるってのは今時、不条理。
 なれど今回の件についてはどちらかといえばゲーム側、すなわちハイウェイスター側がファミコン準拠のデジタル入力での操作方法しか受け付けないワケでして。つまり「仕方が無い」ことだと納得。できたんですけど烏丸。


 思ったよりイケる"U-Force"。(いや、烏丸だけがそう思ってるのかも知れませんが)
 次回は・・・また別のゲームでの"U-Force"体験をば。

中編の3
by karasuma_usb | 2007-11-28 22:32 | コントローラ

変なコントローラを千切っては投げ千切っては投げ。


by karasuma_usb
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