【レビュー】ASCII FighterStick V Jr. (SLPH-00035)
2009年 08月 10日
って、あんまり景気を実感するよーな社会人人生じゃなかったんですが、現職ではその不景気のアオリをモロに受ける商売をしてるので殊更。 烏丸です。
「物が売れない時代」、だそうでなるほど物欲のぶつけ先も心なしか低コスト、しかしながらその低コストも積もり積もってエラい額になっている烏丸の"ぶつけ先"、左様コントローラコレクションの件。
先日の【レビュー】エントリでも書いたとおり、なんとなくアーケードスティックに関しては、なんやかや言っておきながらも常用してるのは(額はたかが知れてるものの)高級品。
とは言えそれでは拙ブログの存在意義、ひいては烏丸のアイデンティティがどうのこうのというコトにもなりかねない感じ。なので今回は敢えて高級品に立ち向かうべく中途半端な一品をば。

HORIの"FightingStick"に似た名前が既に懐かしい、"アスキー"印のアーケードスティックであります。(※HORIは"棒自体が主体"で、アスキーのは"使う側が主体"っぽいネーミングですな)
発売年はこの外見の通り初代プレイステーション時代、となると10年ちょっと前。スーファミ後の次世代機群雄割拠に向けて、サードパーティ各社が市場のニーズを計るコトなく周辺機器を一斉に投入していた時期の製品。
さて同時代のライバルとなるとHORI。
ファミコン時代にパテントも取得せずに任天堂向けの周辺機器をボコボコ発売して育ったHORIですが、やはり同時代にPS向けに製品を続々投入。前段の"高級品"へと至るプロスペックな色を出して・・・いたのに対し、どうもアスキーは比較的廉価品というか何かこう、おもちゃ然とした製品群、だったんですな。
※事実、初代アスキースティックこそアーケードと同様の部品を使用していたものの、後継品では

こちらの製品もやはり位置づけ的には廉価品。
廉価品、と申しますのも上位製品である"FighterStick V"に対して各ボタンの連射機能などがオミットされていることを除けば、スティック部分はメカニカル(つまり炭素接点スイッチじゃなくマイクロスイッチ)だったりしてワリとフツー。若干上下左右の入力時の角度が浅い印象。

とは言え、アスキーが周辺機器事業から撤退後に成熟しきった現行製品群と比較するのも気の毒。何しろ、アーケードスティックの"アーケードらしさ"に執着するユーザーが増えたのはここ数年のお話。メカニカルと言えども「確かに"カチカチ"言う程度」に止まるコトをお許しいただきたく。(でも一丁前に、ボールが取れないように軸にカバーが付いているという)
ちなみに中身ですが、

他社製のスティックにリプレイスするのは難しそう。

ボタンは予想外、こちらもスライダーを使用したしっかりとしたツクリ。
大方炭素接点だけのメンブレンだけかと思ったのですが、流石にボタンの径(後述しますが)が大きめなだけに、部品こそ独自にコストダウンしたモノとは言え、コストダウンと品質のラインはユーザー寄りな感じ。

でもやっぱり他社製のボタンにリプレイスするのは難しそう。
さてそのボタンの径はアーケードのそれに一致してる、かの用に見えますが実際は最近のボタンと比較して一回りくらい大きめ。加えてセイミツやら三和のような高級部品と異なり、筐体自体がボタンの可動部分と直接触れ合う仕組み。

と、なるとボタンの材質および筐体側の接触部分の材質がそれなりであって欲しいところ・・・ですが望むべくも無く。
ボタンの大きさに関しては(結果が功を奏したかどうかは別として)アーケードライクな当製品ですが、「ボタンのハウジング=筐体」なばっかりに押下した時の音は大きめ。筐体の中に音が響くので夜間の使用は一般的なアーケードスティックよりも気を使いそう。
最後に、

何故かSELECTとSTARTに当たる部品までもが常軌を逸したサイズ。
しかもボタン自体が専用部品だったりして、ここでかかっているコストを他に回した方が良かったんじゃなかろうかなんて今更。(流石にこっちのボタンはメンブレン直押しですけれども)
でで。
実際のところこのテの"当時物"の製品、しかも当時ですら廉価品として微妙だったモノを引っ張り出してみてどうなるの、って拙ブログの主旨通りな気がするので強行しますが・・・使ってみて。
実は使用感、というかスティックの感覚も"安さ"からくる耐久性"難"の予感こそするものの、使えるレベル。いやもちろん、値段相応(※)なスティックの"遊び"には違和感、でも「ああ、廉価品ってこんな感じー」と納得してしまえば見えなくなるよーな。
ボタンも"R1"と"R2"が除け者になっているよーな配列のせいで、いざ6ボタンとして使用するのに"弱パンチ=L1"、"弱キック=L2"固定になるけれども、ストロークも適度、同時押しも苦労しないレベル。
なんですが
と に か く う る せ ぇ 。
日本の住宅事情を考えると、一番気を使うべきポイントは案外静穏性なのかも・・・
デザイン ★★★☆☆ オモチャっぽい、ですが薄くて好き
操作性 ★★★☆☆ 値段相応
参考URL メーカーHP ※つっても当時とは資本も業態も違いますが
備考 後述
で、本製品の箱の中に、当時のカタログがあったので画像をば。


こうしてみると、アスキーの製品は全部廉価版に見える不思議。

