【レビュー】ELECOM JC-500
2009年 08月 31日
ここ数年はPC向け、もしくはインターフェースがUSBである、という共通項でもってPS3向けのアーケードスティックなんかをリリースしている同社。前述の悪評判をそのまま持ってくるならば拙ブログのテーマ、"ダメなコントローラを~"に見事に即しているかに見えますが、その悪評の根源が"低い耐久性 "だけだとなーんか、烏丸的な"ダメ"に当たらない気がしてここ最近、【レビュー】してないんですな同社の製品。
で、じゃあ同社の製品の中から烏丸的に"これはダメだー"って思える製品を無理矢理出す、ってのも
もう、見栄えからしてクラシカル。
な、こちら。ボタン構成からご想像いただけます通り、
アタリ仕様。まだ家庭用PCのデファクトスタンダードがMSXだったころの製品であります。※MSXが果たしてデファクトスタンダードだったかどうかについては異論を認めません
ATARI仕様! しかもメガドラ以後の改良ATARI仕様じゃないってことで当然の2ボタン。最初期のATARI仕様が1ボタンだと考えれば2ボタンは潤沢なインターフェースと考えるコトが可能。※これについても有る程度のマインドセットが必要ですが
と、"クラシカルである"という言葉からご想像に堅くない、左様ジョイスティック部分は当然のグンニャリ方式。 つまりメカニカルスイッチだったりしないワケで、ああご家庭用のアーケードスティックの当時そのままの姿、っつーか正に当時モノ。
ボタンもご想像の通り、ゴム接点。
っていうかこんなものに期待を寄せるのもお門違いなんじゃないかと思うのですが言い過ぎかしら。しかしながら幸い、なコトに各ボタンに対応した連射ボタンを完備。つってもこれがないとどーにもならない位に、良い感じに粗悪なタッチなんですけれども。
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あ、終わった。
そう、もう終わり。時代的に考えてもそれほど多機能なアーケードスティックは存在しない時代、っていうか今でもアーケードスティックはそりゃあもうJAMMA準拠なワケで、大した多機能さは期待できないんですけれどもね。
恐らくは同時期に"まともな"アーケードスティックを探すとなると、電波新聞社のアレとか、それこそ基板屋さんに置いてあるコントロールボックス用の高級品を購入するとかしかなかった、んですな。
※MSX用に初代アスキースティックが出ていれば、って思った人も多いんじゃないかしら
とは言え、なーんでまたこんなモノを引っ張り出したか、ってーとここのところアーケードスティックの【レビュー】が連続してたからついでに。そしてその"ついで"の中からここ数年の国内アーケードスティック市場がどれほどまでに恵まれているか、ってコトを再認識したり啓蒙したり、そんな壮大なテーマ(壮大か?)・・・かと思ったんですが、後述。
さて面倒なので先に総括。
デザイン ★★☆☆☆ ★1コにしよーかと思ったんですが、オレンジ色の玉に免じて
操作性 ★★☆☆☆ ★1コにしよーかと思ったんですが、TURBOに免じて
参考URL メーカーHPは左の柱から・・・って掲載されてませんよ本家にも
備考 後述
で、確認しておきたいのはOEM元。
これについては裏返すまで諸説、いやさ諸想像出来たのですが、これがまた烏丸も全然知らないメーカー。
いきなりの解答。台湾・・・製、で台湾のメーカー?
で、同社名でググると何か韓国の企業だかが出てくるんですが果たして? そんなコトよりも収穫だったのは、本日時点でeBayに同名の商品が出品中。
しかも、
メガドラ用。
大した製品じゃない、というかメガドラにはSEGA均整の良質なスティックがある、ということを考えると全然必要じゃない、んですがこのデザインでメガドラ用を標榜しちゃう適当さに興奮。っていうかパッケージが使いまわし、なところに外人の適当さが滲み出てますなぁ。
と、本ドキュメントを書いている最中の発見で話がそれましたが、次回は恐らく同じ"Talent Electronics"社の他の製品をば。