【レビュー】HORI HPS-76 ジョグダイヤルコントローラ
2005年 03月 24日
「戦闘の監獄」が楽しみで楽しみで夜も眠れないのでしかたなしに連日徹夜で仕事をする、烏丸です。本日もタウリンの血中濃度が常人の倍。いやさ四倍。
さて肝心の「ウィザードリィ外伝~戦闘の監獄」ですが、ネット上ではなかなかの賑わい。前作、といいますか同シリーズの「本流」の「ウィザードリィ8」の方は残念ながら「リルガミンシリーズ(Wiz1,2,3)」から大きくかけ離れて大宇宙の彼方が舞台。日本ではこのリルガミンシリーズだけで商品化されるくらい古典派が多いわけですが、海の向こうでは、どんどん進歩(?)しちゃって気づけばヨソの惑星が舞台。 話が壮大になると宇宙に言っちゃうってのは日本も外国も同じなんですかねえ・・・大人しくシメリぼったいダンジョンに潜れれば、ユーザーは満足だと思うのんですけど・・・そういう意味で原点回帰に近い今作への期待が大きいということでしょうか。(全然関係ありませんが、安達由美の「家なき子」の映画のCMナレーションが「今度は戦争だ!」になっていた時は「話大きすぎだろ!」ってツッコミました。エイリアン2じゃないんだから・・・)
このように烏丸の隣り合わせに灰色な脳髄は「ウィズ」一色に染まっちゃってるのですが発売は明日。自宅のマシンは推奨スペックも満たしてますし、ハードディスクの空き容量も十分。もー辛抱たまらんのでインターフェースの準備でもしますかね。
今回のウィズ。プラットフォームは言わずと知れたウィンドウズマシン。ってことは昨今のRPGにならってフルマウスオペレーションを予想していたのですが、スクリーンショットを見ると明らかにキーボードショートカットが。

分かってらっしゃる。これは「ウィズ」初代がAPPLE IIで発売されていたころの名残で、コマンドメニューがキーボード上のアルファベットに割り当てられているんですな。例えば"たたかう"は"Fight"なので「F」。"身を守る"は"Parry"なので「P」。マウスでの操作が存在しない時代においては、これはかなり効果的なインターフェースだったといえます。せっかくフルキーがあるのに、操作形態がコマンドメニューをカーソルで選択してエンターだけ、ってのは確かに勿体無いですもんね。時流にのっとればフルマウスオペレーションになるのは仕方が無いにも関わらず、こういうある種のコダワリは古典派としては嬉しい。これはまだ予想でしかありませんが、キーボードのみで全ての操作を行えるのではないでしょうか。
まあ当然、右手にマウス、左手はショートカットの為にキーボードという選択肢も用意されているのでしょうけど。さすがにフルキーボードオペレーションのみ、ってのは現実的ではないですから・・・でもこの際だからキーボードのみってのが烏丸としては希望。
それじゃあ、それを前提にコントローラの選定、行きますか。
というわけで今回はこれ。

なーんか、選定とか言っているワリには、タイトルに高々と掲げられているので出来レースっぽいのですがご容赦を。例によってHORI製のコントローラです。(ちなみにこれ、プレステ用なので「戦闘の監獄」だけでなくウィンドウズ等PCで使うには、なにがしかの変換になることを前提に以下のテキスト、読んでくださいね。)
このコントローラ、とりわけアスキーが熱心に取り組んでいる片手コントローラと同系列。(以前ご紹介しました「アスキーグリップ」をご参照ください) HORIのサイトに有る通り、ターゲットはRPGやシミュレーションゲームとなります。 片手でコントロール出来る、ってコンセプトだけですと、アスキー製の「~グリップ」で使われてしまっているので今更感が拭えないのですがそこはHORI。方向キー中央に「ジョグダイヤル」を搭載。
ジョグダイヤルなんていいますと特許を持っているのは、最近は社長の交代劇でマスコミを賑わしているソニー。ここでちょっとジョグダイヤルの特許請求内容を一部、ご覧あれ。
【請求項1】本体と、上記本体に配置され、該本体の外面に沿つた第1の方向及び該第1の方向にほぼ直交する第2の方向に操作が可能な操作子と、上記操作子の上記第1又は第2の方向の操作を検出する操作検出手段と、複数の項目を蓄積する蓄積手段と、上記蓄積手段から読み出された上記項目を表示する表示手段と、上記操作子の上記第1の方向の操作による上記操作検出手段の検出出力に応答して、上記複数の項目の1つを選択された状態に表示し、上記操作子の上記第2の方向の操作による上記操作検出手段の検出出力に応答して、上記選択された状態に表示された項目に関する情報を表示するように上記表示手段の表示を制御する制御手段とを具えることを特徴とする通信端末装置。
・・・なんのことやらさっぱり分かりかねるのですが、それは烏丸の国語力が低いってコトなんでしょうか。 ともかく、「ジョグダイヤルを上下にコロコロ転がすことによって複数の選択しから択一する」ということのようです。 ただし上記請求要項によると、ジョグダイヤルが対象としているのは通信端末、ここではおそらくPDA・携帯電話などを指しているわけですが、もちろんジョグダイヤル単体でソニーの特許なので、このコントローラも特許料を支払っているのかと思われます。(HORIに問い合わせて事実関係を明確にしたほうがいいかも>烏丸)
しかしながら当然、ジョグコントローラはゲーム一般で汎用的に使える製品です。ですので「ジョグダイヤルにより呼び出されるジョグダイヤル準拠のメニュー群からの選択」のためのジョグダイヤルではなく、単純な方向キーの「上/下方向連打」装置なんですな。
上下方向を連打する、なんて言葉を聞いてもドコで使えるの? ってお考えの御仁も多いかと思われますが、実際に使用すると思いのほか便利。特にRPGなんかで大量のアイテムリストから目的のモノを選択するなんてシチュエーションにはピッタリ。持てるアイテムが多いRPG、特にFFなんかにはベストマッチかもしれません。(最近のFFは知りませんけど)
じゃあ同じRPGである「ウィズ」で同じ様に便利か、っていうと自分で持ち出しておいてナンですが微妙。なにしろウィズと来たら、一人あたりの持てるアイテムが8個。しかもメニューもシンプルに階層化されているので使いどころがあまりないんですな。少なくとも前述した「リルガミンシリーズ」に関してはそうでしたので、ジョグダイヤルの恩恵は微々たるものかも・・・。 んが、片手でキーボードショートカットとカーソル操作が出来てしまう点、空いた手で他のことが出来るという点では、今回の「ウィザードリィ外伝~戦闘の監獄」では活躍出来そうな予感です。まさしくこれぞ「ウィザードリャーのスタイル」と言えるのではないでしょうか?
空いた片手・・・・
HORIのサイトを覗いてみると、案の定ジョグコントローラの売り文句に・・・

変わってコチラ、HORIの新企画「ペリボーグ」第二弾の「ショクシ」

そんなにお菓子食べながらゲームさせたいのかホリ!
デザイン ★★★☆☆
操作性 ★★★☆☆
備考 デザインに関してですが、若干丸みを帯びすぎていて手が小さい人には、やや大きく感じるかも。あと、カラーラインナップがプレステのカラーといささかかけ離れすぎているような・・・
参考URL ホリ
コントローラにキーボードのキー割り当てにはコチラ
→JoyToKey