【レビュー】リンクスプロダクツ PS3用ジョイスティック【分解編】
2010年 05月 04日
いあー、順調にGWを無駄遣いしてるんですが読者ちゃんはどーかしら。まぁあんまり興味ないですけれど。
さて先だって【レビュー】した、例のリンクスプロダクツ製のアーケードスティックの件。ボタン、スティックともにかなり厳し目、どうやら中身も相当スゴイらしー、と聞いて・・・今回はいよいよ分解、という。
正直言ってRAP持ち、というか他にも恐ろしいほどのジョイスティックというかアケステを所有する身としては、残念常用するにはちょっと・・・な出来栄え。いやコストパフォーマンスとしては悪くないと思うんですけどもね。
ともあれ、早速分解、ってんで裏側を。
裏側は前回撮影時のものを流用。
ご覧のとおり、ねじ穴を予感させるポイントは4隅のゴム足、中央上下のウレタン(ここは地面に設置しない)、それに・・・
中央のメーカーロゴ&製品ロゴシール。
少し強めに押してみると、なんとなくシールの中央がヘコむ感じ。お、やっぱりココが隠しネジじゃのうグヘヘヘ、とひっぺがしてみると・・・
畜生。隠しネジに有らずっつー。
早速出鼻をくじかれた感じですが気を取り直して。
ゴム足を4つと中央上下のウレタンシールを剥がして、全てのネジを外してみますと・・・
天板側はこんな感じ。
予想通り、ボタンは基板に半田付け? となるとボタンをサンワだとかに挿げ替えるのは少々面倒な予感。まぁコストなり、な作りですかねぃ。
面白いのは底板側。
ものスゴイ重いと思ったら、正体不明な金属がネジ止めされている・・・んですがこれ、
角がギザギザ、表面の処理もまったくされてない正に"金属片"然。
なんか恐る恐る触ったんですがナニコレ廃材? 明らかにあつらえたものではなく"リサイクル"な部品なんですけれども。大丈夫なのかしら烏丸。この後、歯茎から血が出たり毛が抜けたりしない・・・?
さておき、ひとまずボタンの裏側に当たる基板を拝見。
してみますと、
カラフルなコードが束ねられてるケーブルが何だか抜けかかり。
なんだこれを引っこ抜けばいいのかしらー、って思ったらば案の定半田付けされていて欝。
仕方が無いのでボタン基板側の6個のネジを抜いて見ますと・・・驚きの光景。
半田付けされていない、どころかボタン基板とボタンがフツーに分離。
っていうか、ボタンの裏には導電ゴム! ってーコトは・・・
左様、ボタン基板には対応するボタンのスイッチとGNDがフィルム? 状に施されている状態。
つまり一般的なゲームパッドと同じ構造、
ヴァー、これは予想外。
コストを下げるために導電ゴム・・・なかなか感心してしまいましたぞ烏丸。いや使い心地はこの際、置いといて。 ? ってことはこのボタンの中身は・・・
バネwww。
これまた相当コストを落とした構造。っていうかボタン1ツにつき部品が3ツ。押すところと外側とバネ。まぁ導電ゴムも入れても4ツ。 うーん、押したときのストロークの浅い感じ、加えて底突きした時の硬さは、この導電ゴム付きの柱が、基板を突く感触そのまま、だったんですなぁ。
と、いや困りましたぞ? 何しろこのボタンは電気的なスイッチを一切発していないワケです。導電ゴムがピョコっと飛び出す機能しか持ってないんですから。ってーコトは・・・交換、不可。
とは言え、ボタンが設置されている穴の径は一般的なアケステ同様に30mm。なので、
ボタン基板側のパターンを追っかけて、根元から配線&ファストン端子化すれば、ボタンの挿げ替えは大丈夫そう・・・つっても、少々面倒な雰囲気。(あ、その場合ボタン基板は使用しなくていいので、半田付けされている他のアケステよりもマシ?) まぁ、そこまでやるかどうか、ってのはそもそも論、ですけれども。
と、じゃあ妙に重くて斜めに入りづらかった、スティック部は? と思って目をやると、
これまた見ない構造。スティック部がスイッチを直押し。
フツー、タクトスイッチをテコの原理よろしく押す構造、それのおかげでスティックが軽く感じられるのですが・・・うーん、なるほどこれなら斜め方向の入力を取りこぼすカモ。っていうかネジ穴の位置が明らかにサンワとかセイミツのレイアウトと異なるあたり・・・これも挿げ替えは相当難儀しそうな。いや、もー諦めましたが。
とは言え、
正直騙されるつもりで、上記のうたい文句の敢えて乗ったんですけれども・・・中身を見てしまうと、ああやっぱり騙されたんだなぁ、っていうか世の中そううまい話も無いよなぁ、みたいな。烏丸のような騙されることに慣れている、というか進んで騙されるコトを楽しめる聖人君子ならばともかく、お小遣いを握り締めてアケステを買いに行くコドモ達がガッカリすることを想像したりすると、ああ今回騙されたのも回りまわって誰かの笑顔になってくれるかな、みたいな。
ってなワケで、
これからも進んで騙されるコトを楽しみたい烏丸、なのでした。