【レビュー】エクサー NEOGEO STICK 2+
2011年 01月 09日
これに加えて親指、とアケステを使用する時にはこの3+1くらいが必要最低限だよなーとか思いながらかといって小指は不要なのではなかろうかこのまま人類は進化したら小指は退化して無くなっちゃうんじゃないかしらいやでもEnterキーって小指で押すもんなぁ、とかどうでもいいコトを考えながら年末年始を過ごしていたら本業が営業開始。
今年も忙しくなりそう。烏丸です。
さて地球外生命体との出会いも無いままに2010年は寂しく終わってしまったんですが、振り返ってみると2010年は年末にかなりいい話題があったのをご存知かしら?
左用、"ネオジオステーション"。
タイトル1本あたり900円! しかも(少なくとも現時点では)ネット対戦無料! つまり買い切り! で実現した、"ネオジステーション"が12月からダウンロード販売開始、という。
これまでも非公式、というか限りなく黒に近い灰色な方法では、インターネッツを超えた対戦・協力プレイが可能だったワケですが、長い年月を超えてようやく公式に、しかもリーズナブルな価格でこういう製品が出た、というのは大変喜ばしい限り。
初期ラインナップは10本、"NeoGeo"というと対戦格闘ゲーム、みたいなイメージがありますが、初期ラインナップから既に"非"格闘ゲームなタイトルが多め、というのが期待値。対戦だけじゃなく協力プレイも、しかも殆どラグが無いっつーのはスゴイ。ありがとうSNKプレイモア。 みたいな。
御礼、の意味も込めてじゃあ、って拙ブログの方でも何か、とか思ったんですがそりゃあそうよねコントローラよねー、というコトで今回はこちら。
やはり最高の環境には最高の環境で、ってな気分で大購入。
実はこの"NEOGEO STICK"、本製品の名前からも推測できますようにシリーズ物。"PS2"用で販売開始されたのが"NEOGEO STICK 2"、その後発売された"同 3"ではスティックのボールの径が35mmに変更されたりラバーコーティングされたり重量増で安定感が増したり、ってんでこれまで5種類。んでもって、
拙宅にあるのは今回ご紹介する"2+"の他に、初代(っていうと変ですが)"2"、同じく"2"なんだけどPlayStation2版"餓狼~MARK OF THE WOLVES"同時発売の限定版、の3コ。(何故か元祖、つまりNeoGeo純正は手元に無かったりー。 就職の折に処分したコトを今更大後悔)
今回の"ネオジオステーション"のプラットフォームは"PS3"(と"PSP")。この製品は前者、"PlayStation3"用を謳うべく、インターフェースを"USB"に変更、ってのと"PS"ボタンが追加されたってのが主な変更点、というか正に"ネオジオステーション"にうってつけなアーケードスティック、なんですな。
※しかし"NEOGEO STICK 3"まで出たのに"2+"と先祖帰りしたのは何故なのかしらん
さて四の五のは置いといて、各部位を観察してまいりましょう。
はい、例の。
という言葉で濁してしまいたくなるくらい、お馴染みの・・・って、拙ブログの読者ちゃん層におかれましては当時、NEOGEO本体は購入してますよね当然の如く。
当時との明確な違いはボールのサイズ。烏丸が並行して絶賛使用中の"HORI Real Arcade Stick"なんかでも使われている一般的な"35mm"サイズ。オリジナルのネオジオスティックは確か30mmとかだったハズなので少し小さかった・・・ような気がしているんですが生憎手元に無いので比較出来ず。
なので、ひとまず手元にある"NEOGEO STICK 2"と比較してみましょうか。
こんな具合。
"RAP"にすっかり慣れた、ってのもあるんですがやはり"35mm"というサイズはベスト。逆に言うと当時の純正はなんで"30mm"だったのかしら。
内部のガイドは4角。これも今時の主流ですな。
(一時期、格闘ゲームは4角ガイド、シューティングとかは8角~とか持論してたんですが、一度どっちかに寄っちゃうと切り替えにくいですよねガイド。昔の電波新聞社の製品が4←→8方向切替を実装してましたが、あれはガイドの切り替えじゃなかったしなぁ)
タッチは良好。バラしてないのでアレですが、多分セイミツ? あったりまえですがガチャガチャとハードなサウンドを奏でるので夜間使用は留意。
バコバコといい音がするボタン。
ストロークは当時のものと変わらない感じ。そいえばNEOGEO本体についてるリセットボタンもこれと同じ部品で、子供心に「コストダウン」ってこういうコトなんだゼ? って教えてくれたんですなNEOGEO。
さてこのシリーズではお馴染みの、信じられない形状と場所に備え付けられたLR。
オリジナルの"NEOGEO STICK"には無かった場所に左右それぞれ2ボタンを追加。これはもう・・・なんだろう無くてもいい・・・とは思うものの、ひょっとしたらこのスティックを"NEOGEO"以外のゲームでも使うかもしれないしーとかそういう配慮? にしても位置とデザインが強烈。
じゃあ元々のデザインに2×2ボタンを追加するとして・・・とか考えると、オリジナルの配列を壊すことになりかねない、予感。次善策、だったのかしらん。
写真を撮っていてふと思ったのが、あれれNEOGEOって"SELECT"ボタンってあんまり使った記憶が無く~、ってああ、PAUSEか。
ともあれ、この"NEOGEO STICK 2+"で実装されたのが、この
"PlayStation3"にPS2以前のコントローラなんかを変換して利用している方はご承知かと思うのですが、何しろこの"PS"ボタンが無いと"XMB"のホームに戻ったり電源をOFFにしたり出来ないので大変、不便。
なので前述のLRの配列が少々アレな感じこそすれ、ひとまずこの"NEOGEO STICK 2+"1コで、PS3の操作が可能になるんですなこのボタンで。
さてここいらで実際の使用感をば・・・正直、恐ろしいくらい当時のテイスト。
ひとまず"ネオジオステーション"で現物ROMを手放した後で信じられないくらい市場価格が高騰したので世を儚んだ"メタルスラッグ"をダウンロード購入。 昨年秋にゲハ板を中心にネットを騒然とさせた入力遅延、あれも感じずに快適プレイ。
普段、"PS3"に接続しっぱなしになっているRAPとこの"~2+"の両方で試してみましたが、なんだろう"NEOGEO"のタイトルをプレイするならこのボタン配置(と確度)で俄然「それっぽさ」が急上昇、みたいな。
もちろん、アーケードで、つまりMVS筐体でのプレイ感覚を求めるならばRAPの方が感覚的に近いのでしょうが、烏丸のように"アーケードでちょっとプレイ → ROM版発売日に即ゲトー"で家ゲー環境を構築してからが本腰、だった人間にはこの"NEOGEO STICK 2+"と"ネオジオステーション"はベストバイ。
プレイ中に当時の思い出が蘇ってアルバムを開いたり学生時代の友人に電話してみたり切ない人間関係を思い出してSNSを検索して当時の友人の誹謗中傷を書き込んだり、とああこれすごいわ、ノスタルジックパワーが。
と、褒めてばっかりなのもアレなんで、少々気になるポイントをば。
左が今回ご紹介しております"2+"、右が"2"。
拡大率が若干異なるんですがボタンの直径は同じ、なんですけれどもボタンホールの周囲のくり抜きがなーんか、雑なんですな"2+"。 これはボタンのガタつきにも出てたりして、"2"そしてオリジナルである純正と比較してもボタンが少しブレる。 と、もうヒトツ。
レバーの軸の話。
純正も"2"も、レバーの軸が黒だったんですがこの"2+"は金属然とした無塗装。ホントに細かいところなんですが気になる感じ。前述のボタンホールといい、コストダウンなのかそれとも(前者は)金型の劣化なのか成形技術の退化、なのか。うーん?
ともあれ、
デザイン ★★★★☆ PS3ボタンのおかげでPS3がネオステ専用機に
操作性 ★★★★★ ネオステやることを前提に
参考URL メーカーHP
備考 後述
"ネオジオステーション"登場以前、にもXBLA("XBox Live Arcade")なんかでNEOGEOタイトルの通信対戦は可能、ではありましたが移植タイトルは格闘ゲーム中心。加えて、月額課金と、そもそもの国内ユーザー数の差なんかも災いして今ヒトツな感じがありましたが今回の"ネオジオステーション"は期待できそう。
ネットワーク周りの同期性もそうなんですが、協力プレイのユーザーを探す機能やら各種コンフィグ、サウンドテストと至れり尽くせり。これで900円・・・ゲーム1本買うのに3万円、とかだったあの当時を体験した身としてはああ長生きはするもんだなぁ、みたいな。
ということで『NAM-1975』と『あしたのジョー伝説』と『エイトマン』を、早く早くゥ。