【レビュー】Saitek MEGAMASTER V (MX-511)
2011年 05月 22日
なんだかすごーくポジティブな言葉なハズ、なんですが妙な商売っ気を感じてしまうのは荒みすぎているのかしら。烏丸が。
で、烏丸です。
学習、という単語自体に実に抵抗を感じる気質である自分のコトは棚にあげておいて、学んだ結果、進歩を止めてしまっているかに見えるカテゴリが面白くない、みたいな話から。
何が?
って、「アーケードスティック」というカテゴリが。
当然ですが今回の話題「アーケードスティック」が指すのは「家庭用」のコト。
"アーケードの興奮を家庭でも"、今日日"三和"だの"セイミツ"だのを潤沢に奢った家庭用アケステがお手頃価格なのはご存知の通り。

・・・まぁ"お手頃"モノサシも人それぞれでしょうけれども。やっぱりそれなりのお値段。対応する本体の価格が実勢価格3万円前後、とか考えるとその3分の1。"アーケードと同じ部品をご家庭に"、となると部品の単価上昇ひいてはそれなりの価格になってしまうのは致し方ないんでしょうが、うーん。ここまで出すほど、"アーケードの興奮"って大事なのかしらん。
烏丸の原体験、がどんなのだったか記憶が曖昧なんですが、"アーケードスティック"という単語が出てくる以前、まだ"ジョイスティック"という言葉でカテゴリが統合されていたあのころは、高くても5000円前後。ゲームを買うか、それともジョイスティックを買うかーみたいに悩みましたっけね、価格も近いし。
これが"アーケードスティック"と呼ばれるようになったのはどのあたりから? JAMMA準拠の3ボタンだったころは、まだ"ジョイスティック"だった気がするので・・・やっぱり"スト2"の6ボタンくらいからかしら。
さて本日は、家庭用の"アーケードスティック"黎明期の製品をヒトツ。

拙ブログでは久々の登場、台湾ペリフェラルベンダーの雄、Saitek社の「ブランド名を冠した」アーケードスティックであります。
「冠した」と言いますのは左様、"Saitek"を名乗ってはいますが作っているところは別。これだけなら一般的な「OEM」と同様、なんですが少々違うのは本体底面に、

供給元の名称が、これこのようにクッキリと。
"Saitek"と言えばペリフェラルベンダーとしてそれなりの知名度、なので特段語ることもないのですが、供給元の"MEGAWORLD"社って・・・? みたいな読者ちゃんも多かれ。ちなみに同社のサイトはココ。
Saitek社だけでなく、日本国内だとHORIなんかにも製品供給している縁の下の力持ち型企業。(ところで同社の"What's New"を参照しようとすると、ユーザーIDとパスワードを要求されるんですが・・・)
んでその肝心の出来栄えですが。

そのシルエット

からして

"アーケード"をあんまり意識していない

その形状。
手を置いてまず気になるのは本体の厚み、それに手前に向けて急なアールを描く角度。いつものように膝上にIKEAのラップトップサポートを"BRÄDA"を乗せてその上に、ってやるとちょっと厳し目。

ボタンの形状は楕円、と日本国内のアケステではみない形状。
カラーリングとボタンの名称、でお分かりいただけるかと思いますがプラットフォームは"スーパーファミコン"。(海外製品なのでパッケージには"SNES"とありますが) 時期的に"スト2"ブームを狙った製品のご様子。
で、形状が見慣れないコトに加えてタッチもこれまた・・・相当特徴的。
もーガッチガチ。なんかこだわりのメカニカルスイッチ。一応、

連射は用意されているのがせめてもの救い。
連射スイッチの左右には、これまた独特な形状の"SELECT"と"START"が。


この世代の製品っぽく、"START"を連射する"SLOW"も装備。(いやー、スローってついぞ使った記憶が無いんですが)
さてお待ちかねのスティック部の話し。
ボタンがあんな状態なので期待できない、っていうか拙ブログに掲載される製品のほとんどが「読者ちゃんに期待されていない」ので仕方ないんですが、とりあえず。

スティック部の周囲のデザインがちょっとカコイイ、でも目隠しは省略。
パッと見、良さそうに見える形状ですが、

先端はこの形状ですからね・・・果たして?
で、いきなり結論ですが、
この硬さと重さと反動!
以前ご紹介した「バッファ棒」こと"ARCADE STICK 13("BSGPAC01BK")のレバーの硬さも相当なものでしたが、あちらは一応「一般的な」アーケードスティックの感触を目指した構造。
だったのに対してこちらは、

根本的に構造が違うという。
スティック部分の下に何か・・・って、露出している部分と本体内に埋没している部分で太さが違う、実は

こんな仕組み。
以前拙ブログでご紹介しました、同じく「Saitek印だけど実はMEGAWORLD製」のアケステ、"MEGAMASTER I(MX-311)"と同じ仕組み。

(→【レビュー】Saitek MEGAMASTER I (MX-311))
拙宅に所蔵(そんな大したものか)しているのはこの"MEGAMASTER I"と今回ご紹介した"~ V"の2ツ。 "MX-311"と"MX-511"という型番から察するに、この間に"MEGAMASTER II"~"MEGAMASTER IV"にあたる製品がある、のが自然・・・なんですけれども、3世代離れてもレバーの構造のこのバネ方式、という頑固さ。おそらくは次男から四男も、このガチガチビヨンビヨンな雄々しさ、なんでしょうねぃ。
で、どうにもならないボタンとレバー、はもはや仕方のないものとして置いときまして。背面に目をやるとこれまた、


中身のない電池ボックスが。しかもサイズ的に単三×2?(省電力!)
どうやらこの筐体を使ったワイヤレス(といっても恐らくは赤外線)の姉妹品、いやガチガチビヨンビヨンなので兄弟品が有りそう。
咥えて、いやさ加えて底面四隅のゴム足脇には吸盤用の穴が。

箱の中身をガサゴソしたら確かに吸盤。
ボタンはともかくスティックの重さを考慮するとどーにか固定したくなる、のは確か、なのとこの世代の製品だと本体重量を嵩上げするよりはこの方法、ってのも実に"家庭用"っぽい感じ。しかし吸盤って大概、経年劣化でダメになってるんですけどねぃ。
デザイン ★★★☆☆ 見た目はMX-311より若干大人し目
操作性 ★☆☆☆☆ そんな些細なコトを気にするようでは
備考 後述
参考URL リンクはMX-311同様、SaitekにもMEGAWORLDからも抹消
この"MEGAMASTER"のバネ構造、兄弟製品の"II"~"IV"も多分、同じ構造。
と、仮定すると、アーケードスティックカテゴリの、『バージェス頁岩動物群』みたいに一時期に狭い市場で一般化していた構造、の製品群なのカモ。
"アーケードスティックの構造"自体が傍目に進歩を止めちゃっているというか、「定番」というヒトツのゴール地点で停滞している(けれどもこれ以上の理想型が見えない)今の状況が少々寂しく・・・そう思って今回この製品を引っ張り出した次第。"II"~"IV"が果たして同じ構造なのか確かめる為に探しつつ、なーんか"アーケードスティック"の進化の系譜、みたいなのを知ることができたらなぁ、みたいな。
いやどうせ見つけても積むだけ、なんでしょうけど。

