【レビュー】DOCS Wireless Dreamcast Controller
2011年 06月 19日
買ったはいいけどやる暇が~っていうか時間はあるんだけど~みたいな感じでついつい、勝手は積んでのパターンに陥っている例のアレ。面白いものでゲームコレクターを自称しているワケでもないのに、なんだか最近こーいう方が周囲に多いのが不思議。やっぱりアレですかね、「時間の潰し方」が多様化したんですかねぇ。
「時間の潰し方」、ってーと烏丸クラスになると手持ちのコントローラを眺めてニヤニヤするなんて選択肢が出てきちゃったりするワケで、左様手持ちのコントローラの9割以上が"積みコントローラ"に該当。
するんですが、何故かその"積"んでる中でもかなりの少数派なのが、

"ドリームキャスト"。
なんですな。返す返すも不幸なハード、捨て身のマーケティングに強気の価格、そこその性能に作り易い環境、サードにも(数だけは)恵まれて・・・だったんですがタイミングが悪かった、というかPS2という後発になすすべなく、って拙ブログで悲しい歴史を振り返るのは止しとくとして、ともあれ同時期にPS2がいたこと、海外市場で今ヒトツだったコトなどから周辺機器が少なめ→手持ちの"積み"も少なめ、という。
なので拙ブログでも"ドリキャスのコントローラ"を紹介したのって今回で2回目?? んで2回目の今回・・・がこちら。

よーやく、よーやく入手しましたドリキャス用ワイヤレスコントローラ。
純正コントローラのケーブルが激長、ワイヤレスの存在意義って実はそんなにないよーな気がしますが長いケーブルも長けりゃ長いで鬱陶しい、と長年探し求めていた、と。

よーやく、よーやく入手したんですが最初の感想は一言、『実にチープ』
プラスチックの質は純正とどっこいどっこい、なんですがなんともデザインが"適当"というか。 賛否両論ある純正も、サターンで実装しそこねたアナログをどーにか、とか憎いあん畜生と同じボタンレイアウト、とか長年後塵を拝してきた京都方面似の方向キー、とかナリフリ構っていられないセガのガンバリが見られたので使い勝手は今ひとつながらも許せた・・・んですが、実装内容は「ほぼ」一緒なのにこの陳腐さ。
「ほぼ」な件についてこのタイミングで。
ご存知のとおりドリキャスは、コントローラ側に"VM(VirtualMemory)"のスロットが(しかも2スロット)有るんですが、この製品では本体側ではなく・・・


赤外線受光部の方についていると。

っていうか"ワイヤレス"は"ワイヤレス"だけどまーた左様、赤外線なのな。
ドリキャスのコンセプト、つまり本体に4ツあるポートそれぞれにコントローラを、更にはコントローラ自体にユーザーにひもづく"VM"を挿すコトで、プレイヤー単位のステータスなりプロパティなり
つってもまぁ、"VM"が刺さるワイヤレスコントローラ、なんて電池何本必要なのよ、って話でもありますが。(8本くらいなら許容してもいいんですけどね、個人的に)

しかも"受信機"に刺さる"VM"は1コ・・・なのにケーブルは2本。
そーなの、コントローラ側に"1P/2P"の切替スイッチが。

ってことは、"2P"時には"VM"を抜き差ししないといけないのな。受信機側に"VM"が刺さるんだったらば、2スロット付けておけばいいのにー。
まぁサード製品にそこまで求めても、というか国内でも怪しかったのに海外市場でペイできるかどーか、みたいなトコロに赤外線とは言えワイヤレス。ありがたやー、と思うべき、なのカモ。
ほいでは、各部位をば。

純正準拠なカラーリング、にボタンのロゴはエンボスではなくプリント。
無理してオリジナリティを出して6ボタン、とかにしなかったのはそもそも面積が狭かったから?
ところでサターンの6ボタンはダイーブ評判が良かったハズ、なんですが何故に4ボタンにしたんでしょうかねぃ。"6ボタン=コアゲーマー"、と仮定してのカジュアル層狙い、だったのかしらー。

三角形、ではなく妙なグリーンが不思議な存在感。
オリジナルよりも押しやすい位置にある、ってのは本コントローラの中では(先に言いますが)唯一の優位点(あ、ワイヤレスであることを除いて)。

ぐるっと背面、アナログトリガー。
あれれ、と思ったんですが純正よりも自然な位置。どーもグリップの角度が純正よりもエルゴみたい。

そうそう、背面ついでに。
"ワイヤレス"なので電源が必要なワケですが、この製品は時代を感じる単四×4。タイミングよくエネループの空きが無かったので長いこと放置していたアルカリを突っ込んで、みた。

これが、ですね。
いやeBay出品時に「美品!」「ちゃんと動くよ!」みたいなコトが書いてあったんですがもー、拙宅に届いた時点で上下左右がまともに動かなかったんですなこれ。
で、結局分解して清掃、清掃ついでに断線した導線を繋ぎ直してーとかしてようやく・・・動くようになったものの、

それでも斜めが苦手。
斜め入力を要求しそうなゲーム、ってんで"ストリートファイターIII"をプレイしてみたんですが生憎格闘ゲームはアケステ派な烏丸。満足に波動拳すら出せず、ってもサタパだと出せますからねぃ。

高さ、は大分いいんですけどねぃ。
さてアナログスティック。

純正のそれ、よりも表面のツブツブが少なめ。
さわり心地も反応も悪くはない、んですが微妙に、実に微妙に右よりなばっかりに右方向が遠い。実にこう、アングロサクソン向けな感じ。でもこれってば、烏丸が一般的な成人男性よりも手が小さい、とかそーいうのに起因しているのカモ。
と駆け足でご紹介しましたが、ここいらで総括。
デザイン ★★★☆☆ 純正よりもずーっと普通。面白くもなんともない、
操作性 ★★☆☆☆ 斜めが苦手、ってのがどーも引っかかる。アナログゲー向き??
備考 後述
参考URL この"DOCS"ってブランド、既に消えているのかちーとも会社の情報が無いんですな
しかしドリキャス、ってやっぱり芳しくなかったんだなぁ、って今更ですが拙宅近所のファミコン店でも軒並みコーナーごと撤去。しかたなく秋葉原まで出向くか、その時間を惜しんでインターネッツで購入したりするんですけれども、国内はもちろん、海外でも周辺機器の絶対数が少ないみたい。

eBayでの出品数がこんな感じ。(これ、コントローラだけですけれども)
烏丸ったらコントローラ入手経路が中古市場、その中でもオークションってのが結構な割合を占めるワケでして、ドリキャスの中古市場規模の小ささには殊更な実感。たまーにヤフオク、そしてたまーにeBayと、間を置いて面白い出品を確認してるんですけれども、母数の少なさが如実な感じでなーんかね、面白いのはほとんど見かけない寂しさよ。
とは言え、少なくとも『現時点で』セガ最後のハード、という立ち位置。
毎年毎年、欧州とかで新作(しかも何故かSTGばっかり)のが出てきたりと、作りやすさとそこそこの性能に定評。セガの次のハード、って何年かおきに話題になりますが、次回こそは・・・次回こそは、潤沢な周辺機器に恵まれるそんなハードに、期待。