【レビュー】任天堂 スーパーファミコンマウス(SNS-016)
2011年 07月 31日
烏丸です。
まぁ冷静に考えると職場のトラックボール、はパームレストも兼ねているのでリプレイスするのはなーんか、なんですが自宅のトラックパッドも座卓の向きをちょっと変えるだけでマウスの方がウッカリPCゲームに手を出す際にも楽なんじゃないかしらーとか。
ともあれマウスがこんなにも「生活から離れている」コトに気づいたのはなんか不思議。確かに新しいマウスを買おう、みたいな購買意欲もしばらく湧いてなかったっけかなぁ。最後に勝ったのは"A4Tech"のボールマウスだったりしてるし。
ってんでこの"マウス"について個人的に再発見するべく・・・本日はこんな話題。
ご存知、"スーパーファミコンマウス(SNS-016)"。
スーパーファミコンでマウス、ってーと"マリオペイント"、がんばっても"マリオとワリオ"という任天堂から発売された「マウス同梱」のタイトルしか思い出せなかったりしたんですが、実は対応ソフトは結構な数。(→Wikipedia)
で、このマウスの【レビュー】をする上で"マリオペイント"ってのも無いだろうと思いましてな、ひとまず手持ちのタイトルの中から対応しているタイトルを引っ張り出してみますと・・・
アラヤダ結構な数。(実は1コ嘘)
マウスと言えばPCゲーム、なのかしらやっぱりPCからの移植が多め・・・なのは仕方が無いんでしょうけれども、気になるのが、
元祖和製「マウスゲー」こと"ブランディッシュ"。
"スーパーファミコンマウス"自体の発売が今から丁度20年前の1992年、ってココまで書いたところで気を失いそうになるんですが、ともかくこの"ブランディッシュ"シリーズのSFC版1作目の発売は1994年。にもかかわらず何故かこの初代SFC版はマウスに非対応、という。
その反省? があったからなのかその後発売された続編の、
"ブランディッシュ2"以降では無事に対応、と。
で、早速"スーパーファミコン"の使用感を再確認するべく、この"ブランディッシュ2"をうっかりプレイ・・・したらですね、なんというかこれがまた妙に面白く・・・肝心の【レビュー】が捗らなかった、みたいな。
というコトで正気を取り戻して。
いや実際何の変哲もない2ボタンマウスなんですな。
純正コントローラのボタン数から考えると、2ボタンどころか8ボタンくらい実装しても良かったんじゃ、なんて思ったりするんですが、コンシューマゲームにPC文化である"マウス"を持ち込んだ時に、「ポインタ操作」というアナログな入力操作に「ライトユーザー」が戸惑いそうなのが当時。時代背景を考えると「左」と「右」程度で止めとこうってのが当時の判断だったのカモ。
ボタンの感触はこれまた懐かしい感じの『コチコチ』ボタン。
マウス天板とボタンが一体化している最近のマウスのような、クリック感をプラスチックの「たわみ」に織り込み済みにするような仕組みは無し。単独のボタン、かつ指が当たるところをエンボスでガイドするトコロなんか、任天堂らしい優しさ。
さて肝心の? ポインティングデバイスとしてのトラッキングの仕組みですが・・・そりゃぁまそーなんですが、
当然の「ボール」式。
考えてみるとマウスが今のような光学式(更にはレーザー式)になったのはWindowsが"98"になったかならなかったかの頃。繰り返しになりますがこの製品が発売されたのは1992年なので『だせぇw』とか言わない。
さてボール式、となると定期的にエンコーダー部分を掃除する「メンテナンス」が必要、しかも任天堂ときたらばメンテナンス用の
こんなオプションまで用意しているトコロ、これまた任天堂らしい優しさ。
なのですがどうせ掃除することになるんだったらその回数を少しでも減らしておきたい・・・と考えまして、今回も
これを貼っておく、という。
こちらの製品は数年前まで100均で売ってたんですが、流石に最近見かけなく・・・発見したら是非お買い上げいただきたく。
で、実際の使用感ですが実に"昔のマウス"然。
最近マウスを使ってない、ってのもありますが、こんなに頻繁に"マウスを持ち上げる"って久々。現代のマウスに慣れていると「鈍い」と感じる解像度は恐らく"200dpi"くらい? 当時の"マウス初体験"層を考慮したもの、なんでしょうけれども実に厳しい。"ブランディッシュ2"側でマウス速度をコンフィグから調整するものの、最高速度の"H(High)"にしても、切り返しにマウスを持ち上げるコトがしばしば。ただ、面白いもので慣れてしまえるのは・・・当時のPCゲーム世代だからなのかしらん。
あ、そうそう。
当時ついでで接続方法は有線。
ケーブル長が1.4メートルなのはもう「一声」。実際拙宅のプレイ環境下だと、28インチのブラウン管の真下に本体、そっからケーブルを伸ばすとちょーっと近い印象。延長ケーブル、やっぱり必要かしらーみたいな。
物が物だけにこの辺で。
デザイン ★★★☆☆ カラーリングが何故かSNES風
操作性 ★★★☆☆ ボールマウス慣れしている人間のバイアス込み
備考 実はマウスよりも純正コントローラのが簡単>ブランディッシュ2
参考URL この時代の製品って任天堂公式にも無くなっている様子
流石に20年も前のマウスの比較対象を現代のマウスにするのはちょっと酷、なのと、世の中の人がマウスに慣れ親しんだ状況で、黎明期の製品に対して奇抜さを求めるのもやっぱり酷。
とは言え、今のコンシューマ業界がスマートフォンに、ってのと同じく、当時のPCゲーム業界がコンシューマにタイトル供給、となると共通の入力デバイスが用意されているってのは良いフォローだったのカモ。(実際PCからの移植タイトルの「スーパーファミコンマウス対応」率は高め)
なんだけどね、
肝心の"ダンジョンマスター"は、なんとこのマウスの発売「前」の製品故に非対応という・・・。今の"Kinect"とか"PlayStation Move"みたく、ネットワーク経由でとまでは言いませんが、現物交換とかで対応してくれたらなぁ、みたいな。いやワガママですけれども。