【レビュー】SONY JOYPAD JS-303T
2011年 08月 14日
こんな構図が大分長いこと続いている間にコンシューマ市場が凋落、なんだか非常に寂しい気持ちになったりしている昨今なんですがいかがお過ごしでしょーか。
なんかねー、同じ業界を引っ張っている企業同士、もーすこし仲良くやってもいいんじゃないかしらーとか思うんですが実際仲が悪いってことはあんまり無くって、対立の構造自体は外野が勝手に想像しているだけ、だと思うんだがどうか。
さて"PlayStation Vita"が年内に登場らしい、というコトで春の悲しい事件からすっかり立ち直っているように見える、そんなソニーの過去に本日は、ズームイン。
過去のソニー、"過去"の範囲がどこを挿すのかはそのヒトのゲーム人生の長さ、というか年齢によりダイーブ変わると思うのですが烏丸にとってもっとも輝いていたのは左様、
この時代。
ソニーのプロダクトってば昔からCool。 いやもちろん異論はお有りでしょうが、当時の比較対象パナソニックが股間から鉄パイプを生やかしたなぞの筋肉男性をイメージキャラに持ってきたのに対し、女の子ばっかりアニメの先駆け『ガルフォース』のキャラクターを上手いこと使用してアラヤダ"CoolJapan"戦略、風。
※"アシュギーネ"もある意味"CoolJapan"かもしれませんが
というか当時のこの2社、加えて三洋、ヤマハなんかの国内家電メーカーは、高価格帯はNECに押さえられちゃったのでせめて、せめて低価格帯PCをどーにか、と必死。だったのでなんだかユーザーに近しい、そんな気がしたんですなぁ。 まぁ当時の烏丸の身分では、"低価格帯"といってもオイソレと買える価格ではなかったんですけれども。
じゃあ、何が買えるのか、っていいますとゲームソフトやコントローラとか。んでもって本日はコントローラ(当然)。
こちら。
HITBITブランドの一貫のハズなんですがそのロゴは見当たらず。その代わりに"JOYPAD"という一般用語(?)が添えられているコントローラであります。
ソニーというとものづくりの高貴な精神が邪魔してか、妙に絡め手な製品が多かった・・・
妙にひねくれた、というかユーザーの利便性を考えずにデザイン先行に走ったコントローラばっかりだったんですが、こちらは一般的なレイアウト。
だがしかし?
実に小振りなデザイン。
かつグリップを実装しているというのが"目の付け所がソニーでしょ"的。
かつ背面には小さな足が用意されていて、テーブルの上に置いた時に少しでも安定するように、みたいな配慮。まぁ実際それほど役に立つわけじゃないんですけども。
MSX用のゲームパッドのなのでボタンは2ボタン。
内側のボタンには連射が用意されているんですが、これは対応ゲームによる感じ。(一般的にこっちのボタンが"SHOT"でしたっけ? シューティングとか。
さて実装されているUIが少ないのでもう最後。
実に独特な方向キー。
真ん中の赤い部分に親指を添え、8方向に「スライド」させることにより、外側のリング上のスイッチを「押す」仕組み。この機構の名前は"CYCLOID"だそうで。
うっかり勘違いしそーですがスイッチ自体は
真ん中の"CYCLOID"を滑らせる→方向キーが押される、という2アクションが必要になるんですが、実はこれ、新品の状態だと"CYCLOID"の底には"油"がひいてあったんですな。"油"っつーか"グリス"、ですが。
経年によって"グリス"がどっかにいってしまったのであれですが、この"CYCLOID"が"グリス"の上に「浮いている」状態での操作は実に機敏。感覚としては、今の"PSP"のアナログスティック、あれがニュートラル状態で中心に戻らない、そんな感触をご想像いただきたく。
デザイン ★★★★☆ "グリス"が切れたので(ひでぇ)
操作性 ★★★★☆ 実際"グリス"を新たに塗布すれば、今でも使えるパッドかも
備考 後述
参考URL MSXハードカタログ(すごーい)
ちなみに、OEMとしてかの"BPS"から、ファミコン用の製品が出ています。こちらは2ボタンではなく"SELECT"と"START"付きで色違い。未だに新品を見かけるので、やっぱり受け入れられなかった・・・のカモ。
好き、なんですけどねぃ、こーいうの。
十字キーを最終回答にしたくない、みたいな心意気が好き、なんですけどねぃ。
※しかしなんで"BPS"だったんだろう・・・
2011/08/16修正:すいません、凡ミスです。方向キーはデジタルですのでー