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【レビュー】SANWA SUPPLY MA-TB42BK

 常々申し上げていることなんですが改めて。

 『エルゴノミクス製品を見るとどっかしら痛くなる』

 人間の思いこみの力ってーのは実にスゴイもんでして、平時には自分が健康であることを無意識に意識、ところが『腰の』『肩の』『手首の負担を軽減ッ!』なんて文字情報が視覚検知されるや否や各部位に鈍痛を感じる、不思議。とたんにああこれは椅子を机をガントレットを交換しないと死ぬッ! 死ぬるッ!! という強迫観念が頭をもたげてくるドナルドマジック。

 ということで別に普段から手首がどーの、って考えたことがなかったのですが、ようやく待ちわびた製品が登場したもんだから大購入。


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"SANWA-SUPPLY MA-TB42BK"

 SANWA-SUPPLYからつい先日発売された"MA-TB42BK"「リストレスト付きトラックボール」であります。 長年待ちわびた~ってのは、実はこの製品はOEM元の会社からは何年も前にリリースされていて、海外ではフツーに買えた製品だったから、なんですな。この烏丸もeBayやら北米Amazonで見かける度にああどうしよう手首痛くなってきたよーな気がするしでもホラ送料が。 手首よりもお財布が。みたいな感じに何年かおきに立ち止まっていたものの、ホントの理由は左様、本製品の前のバージョンを所有していたから。
 (→【レビュー】SANWA SUPPLY TB-WPSD TrackRest

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 前のバージョンの【レビュー】については上記リンク先をご参照いただくとして、リストレストとトラックボールが一体化したその快適さ、ってのはウンザリするほど理解していたつもり。

 なんですが、前のバージョンを体液、いやさ退役させてしまって潜在的な手首の痛みに悩んでいるような気がしてしまったのは、前のバージョンがロータリーエンコーダ式のトラックボールつまりボール式マウスと同じ構造だったこと。
 烏丸はそれほど手汗かきではないものの、1週間くらいで手垢なりホコリなりが内部に付着、&エンコーダ部分の軸受けに繊維ホコリがからみついて動きがニブくなる→ほんとに分解清掃が頻繁、という苦役に近いルーチンワークにこれまたウンザリさせられた・・・

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あえてモザイクをかけない度胸

 ハズなんですが。これが日々の儀式として組み込まれてしまうと、不思議と「こーいうもんだから」と納得してしまって、ねぇ。

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 さてその点、本製品はその掃除の手間が大幅に省略される構造、光学式。
 一般的な光学式マウス同様にスルスルと、しかもマウスと異なり指先を弾くだけで、今時のHDサイズ以上の画面を縦横無尽にポインタを動かすことができるってのは相当な喜び。

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 まさにあつらえたかのようなコンビネーション(、ってFILCOも変なトラックパッド出してないでこれのOEM供給でも受ければ良かったのにィ、とか思っちゃうんですが)
 特に烏丸のように、"Majestouch"のような高さがあるキーボードには実にしっくりくる高さ。手首の位置も自然と水平になるので、キーボードの奥の方に運指する時にも疲れが相当軽減。こころなしかミスタイプも減ったような気も。

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 またロータリーエンコーダから光学式になった以外の違いは、左右のクリックの他に"中央ボタン"が追加された点。中央ボタンってのは案外使わない方も多いカモなんですが、ホイールマウスを押した時に反応するあのボタンですな。
 左手親指でこの中央ボタンをクリックしながら、右手の親指なり人差し指でボールを転がすとスルスルと画面がスクロール。何のことはない、今時当たり前の挙動なんですが、光学式に生まれ変わった本製品のありがたみがヒシヒシと感じられる瞬間。ああ、これは啓蒙せねば、と。

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 実際のところ本製品をチョイスする前提条件として、まず"Majestouch"のような高さのあるキーボードを使っていること、ってのと、普段使いのアプリがどーいうものなのかってのが。 これが例えばドロワーやレタッチ系のような細かいポインティングが要求されるよーなアプリだったりすると、恐らく本製品は向かなそう。
 逆に、比較的落ち着いて操作できる環境であれば、つまりExcelなりの一般的なオフィスアプリを使うレベルであとはメールなんて向きには、マウスに手を伸ばす時間を省略しつつ、かつトラックポイントよりも速く、今時の大画面モニタで仕事するのにとても有益。


 有益、とかって拙ブログだと実に出てこない単語なのな。


 デザイン  ★★★★★ 黒いキーボードに実にしっくり 
 操作性   ★★★★☆ いやホントに満点直前
 備考    後述
 参考URL メーカーHP

 さて補足的に、ちょっと気になったトコロを。
 まずマウスからの乗り換えの場合、恐らくポインタの移動速度を下から2~3番目程度に落とすハメになりそう、ということ。

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 実際、普段マウスの速度を最大か1コ下に設定している烏丸も、この製品用に設定値を下から2~3番目くらいの速度に変更。これでよーやく思うように扱えるレベル。

 加えてこればっかりは使う人の環境設定次第、なんですがブラウジングの際にもう一声。と、いうのも最近のブラウザのアドオンで、"マウスジェスチャ"なんかを使っているとちょっとこの製品だと不便。 というのも、多くのマウスジェスチャは右クリックとポインタ移動の併用。こればっかりはレイアウト的に難しいなぁ、と。なので烏丸の場合、マウスジェスチャはすっかり諦めてキーボードショートカットに戻すことに。

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 ともあれ、KensingtonやLogicool以外からのトラックボール製品は実に久々。この機会に是非。(安いし)
by karasuma_usb | 2012-05-20 21:15 | マウス

変なコントローラを千切っては投げ千切っては投げ。


by karasuma_usb
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