【レビュー】UGAME コンパクトタイプジョイスティック
2012年 07月 27日
なんて欧米から揶揄された時代もあった日本の住宅事情、なんですが確かにコレクター趣味を持つ烏丸のような人間にとっては場所の確保ってのは趣味に生きるためにも、場所の確保は常に命題。
なんですが、どーしても場所を食うんですよねアケステって。
幸いにして烏丸のように、アケステはたまーに買うけどメインはゲームパッド、つまりそれほど場所を食わない製品ばっかり収集している向きにとって、最近のアケステみたいな"競技用"転じて"安定性"更に転じて"巨大化"志向なアケステって置き場所を考えるとちょっと躊躇。誰も彼もが『アーケードと同じ感触』を求めているワケではないはず、とメーカーも考えたのか、つい先日メーカーからコンパクトサイズの製品がリリースされたりもしましたが。

こーいう製品を海外、特に欧米ブランドで見かけないのって、手の大きさもそうなんでしょうが、やっぱり置き場所だとかのことを考慮する必要があるかどーか、ってのもあるのかなぁと。
で、本日はコンパクト系のアケステから、こんなの。

シンプルかつ安価な周辺機器を販売しているジェイアンドシー社の"UGAME"ブランド、のPS/PS2用アーケードスティックであります。
前述しました通り、PS3世代になってからアケステは市場が高級志向。
じゃあPS~PS2時代はどーだったかと言いますと、例えば国内周辺機器メーカーの雄、"HORI"なんかはエントリーモデルにお馴染み"ファイティングスティック"シリーズ以外にコンパクトモデルを投入するなど、今のの主力製品"リアルアーケード"投入までは比較的安価志向だったころ。
本製品も2000年台の初頭に販売されていた、「まだ市場が高級志向一辺倒に行く前」の時代の製品、と。

さて目が肥えているであろう読者ちゃんにおかれましては、例えばこれを店頭で見かけても華麗にスルーされることでしょう、とか考えると例によってなんの小役にも立たないネタなんですが、このコンパクトさ具合はなかなか。

何しろうまい棒の長さより短い横幅。

さてボールサイズこそ30mm径と若干小さめではあるものの、
ガチガチと一切遊びがない潔さは、格闘ゲームよりはシューティングゲームなどに向いていることであろうことを予感させてちょっと胸キュン。実際、このスティックで"蒼穹紅蓮隊"をプレイしてみたんですが、流石に"ワイン持ち"だと本体が持ち上がってしまうんですが、"かぶせ持ち"でもって操作する分には快適なクイック感・・・うーん。

続いてボタンですが、なるほどこのサイズに詰め込むにはボタンの径も若干小さめ。しかしこの"UGAME"ブランドは他のコントローラでもボタンのシンボルが独特なんですよね・・・こだわりなのかOEM元の趣味か。
で、ボタンも結構な・・・ガチガチ具合。
しかもクリック感があるタイミングとスイッチの"ON"が同期していない感じで、押し込み→カチリ→もうひと押し→"ON"みたいな。 一瞬、烏丸が所有している個体の、しかも"○"ボタンだけかと思ったら全部のボタンがこの調子。先ほどのレバーの遊びの無さ加減とはすごーく対照的。
試しにゲーム中に"○"と"?"を交互に連打してみたんですが、意識はしていてもかなりの取りこぼし・・・となると、

やっぱり連射だより、になるのかしら。
そう思いまして、連射を"ON"にした状態でボタンを押しっぱなし、テーブルの上で見た目同様に軽量な本体を押さえこむ形を維持するようにしたらば・・・出てくる結論は『ああ連射ホールドが有れば』みたいなね、無いものねだりに。
うーん、軽い本体を抑えこむ必要がある、『だからボタンは重くてもOK』なんて妙なロジックで設計したってことはないでしょうから、単純にスイッチ部品が残念、ってだけなんでしょうけれどもこのボタンだけが実に残念。

「振動機能」をつける気遣いをボタンに向けてくれれば・・・。
デザイン ★★★★☆ 極端なサイズは評価したい
操作性 ★★☆☆☆ ボタンが・・・それだけがなんともー
備考 後述
参考URL メーカーHP
常用するか? って言われたらどうかなーなんて思ってたんですが、正直ボタンさえどーにかなるのであれば、かつシューティングゲーム専用と割り切るのであれば案外使っちゃうかも、みたいな製品。惜しい。実に惜しい。
まぁ常用しないとして積んでおくとしてもこのサイズなら場所、食いませんし。
※しかしこのテのカテゴリって不人気そうなんですが、格闘ゲーム以外の用途であれば"ゲーセンのコンパネをそのまま"って路線より低コストで需要を満たしてくれるんじゃないかしらー