【レビュー】スピタル産業 CT-V8
2013年 01月 14日
黒歴史(くろれきし)とは、アニメ作品『∀ガンダム』に登場した用語。物語中では、過去に起きた宇宙戦争の歴史のことを指す。
転じて、無かったことにしたい、あるいは無かったことにされている過去の事象を指すインターネット用語として用いられることもある。
既に慣用句になって久しい気がする"黒歴史"という単語がガンダム由来である、ってどのくらいの方々が認識してるんですかねぇ。引かぬ媚びぬ省みぬ。烏丸です。
あ、媚びたりはします。
さて、取り立てて大きなネタではなかったんですが、前回の"CT-V9"の件。
やはり"定番"として長年狭い世界で君臨していただけあって、年末~年始に拙ブログの検索キーとして多めだった印象。大変ありがたいことに、スピタル産業が廃業したあとも、同社から事業を受け継いだ会社から、現在も入手可能。また『PCでゲーム=コアゲー』ではなく、デジタル10ボタンくらいで事足りるUIを好む層が一定以上いる・・・
・・・にもかかわらず、未だにこれが好まれる状況は結構異常事態よなぁ、とか思ったり。いあー、探せば正直、"CT-V9"なんかより良いコントローラ、あると思うんですけどねぇ。
んで。
この"CT-V9"ですが、遡るとご先祖に"PJ-02AT"という製品が。
※画像は最近奇跡の復活を果たしたんだけどサイト自体は保管だけして更新はしないよ的な残念宣言が歯がゆい、"PCコントローラ特論"から
で、こちらの製品のレビューについてはリンク先をご覧いただくとして、ともあれ"CT-V9"の形状自体はこの『PS/2端子でキーボードの信号をハードウェア的に"乗っ取る"』型のご先祖さん、"PJ-02AT"の形状を踏襲したと。で、なんでご先祖さんを紹介するにもかかわらず現物を出してこないかというと、この"PJ-02AT"自体をなんと所有していない! ってーこととですね、今回の話題が"CT-V9"と"PJ-02AT"の間をつなぐヒトツ手前のご先祖様だから。
本日の話題がこれ、"USB INTERFACE JOY-Cont CT-V8"。
冷静に考えると"V9"があるんだったら"V8"あるワケで、って短絡思考なんですがまぁ有るんですよ、ハチも。
さてさて、ご覧のとおりの見た目なんですが、
ご覧のとおり、一見違いを見つけるのが困難・・・というか、各ボタンのレタリングくらいしか変更点が無いご様子。
実際、"CT-V9"で言うトコロの"1~8"ボタン、SELECTとSTARTに該当しそうな位置にある"9・10"各ボタンのクリック感、肝心の
方向キーの感触も同様。
"CT-V9"のレタリングが、Windowsのコントロールパネル準拠の数字表記であったことを考えると、この"CT-V8"はまだ『染まっていない』感じ。いや染まってないっつっても所詮コンシューマから頂戴してるんですけどね、ボタン名。
で、"CT-V9"との唯一の違いになるのが、
連射の設定。"CT-V9"が『全ボタンを個別に連射ON/OFF』だったのに対し、この"CT-V8"が設定出来るのは"X~Z"の3ボタンのみ。なんだか中途半端! という反省が、のちの定番商品、"CT-V9"を生み出すきっかけになったのかなぁ、なんて。つまりスラングとしての黒歴史、なのかなぁなんて。
正直、USBのデジタルコントローラが欲しいというのであれば、"CT-V9”以外にも選択肢が有るのと、その「定番である」という一定の評価、加えて現物の入手性を鑑みるに、敢えて”CT-V8”選ぶ理由は皆無。とは言え、定番製品が定番に至るまでの試行錯誤・過渡期という点で、こーいうのも有ったんよ的なねー。
デザイン ★★★★☆ 例によって地味
操作性 ★★★★★ デジタルでは最高峰の一つだし地味
備考 後述
参考URL "CT-V8"付属のユーティリティ
ところで"CT-V8"で検索した結果の中に、アラヤダ懐かしい、"Tripod"のサーバーで運営されてるフライトシムファンの方のページが。あったなぁ、鳥。これもまた黒歴史、なのかしらねぃ。