【レビュー】ELECOM kandenchi M-NE5DLWH
2013年 04月 30日
んで医者に向かう足を量販店に進路変更して症状快復、みたいな展開が毎度のことなんですが、ああこれは本当に要らないのに欲しかった、みたいなモノを本日は。
御覧の有様、ELECOMのデザインペリフェラルシリーズから、"kandenchi"であります。
こんなの。
まぁ拙ブログで扱うんだからこれが入力デバイスであることは即お分かりいただけるであろう想像、しかしながら流石にここまで尖った(丸いけど)形状をしておりますと、お釈迦様でもこれがマウスだとは分からないし理解したくもない、みたいな。
発売したのは3年? ほど前なのでイイ感じに旬を過ぎているんですが、電池だけに液漏れが心配、っていうか順に。
こんな風体ではあるものの3ボタンマウス。
電池で言うところの"プラス極"が右クリック、
側面には左クリック、そしてその下にホイールと言う構成。
なるほど上手収めたなぁ、と素直に感心するんですが、とは言えあえて乾電池の形に収める必要があったのか・・・どうか。(山田風太郎調に)
デスクの上に置いて早速操作、で早速あらぬ方向に前進していくポインターに多難な前途を予感させるんですが、って何しろこの形状なので持った瞬間に前後左右が判別つかない。当初予想した持ち方は、
こうだった、んですが
実はこうだった、という。
一般的にエルゴノミクス形状のマウスというのは、そのエルゴ形状ゆえに『こーだと手首にやさしいヨ』みたいな、設計した人間の押し付けがありつつもなるほど『ある程度は』持ちやすく操作しやすいものなんですが・・・この単2電池サイズにボタンとホイールを配置したこの製品に用意されているそのルールったらまさに『強いられている』感じ。
実際、製品ページには『正解』があるものの、
実際に自分が持ってみて気付かされる心もとないホールド感よ。
dpi自体はそれほど小さくないので持ち上げる機会は少ない、とは言え左右(左右に無いけど)のクリックはともかく、とにかくホイールを操作する際に中指で"奥から手前"にかけて押す力働くばっかりに、意識的にホールドさせないとどーもグラつく。なので製品ページにある持ち方よりは、
こんな風に薬指と小指で挟み込むようにするのが良さそう。
とは言え、いかに持ち方を工夫しようともフットプリントの小ささから、ポインタ操作時にどーしても本体が傾くのは如何ともし難く・・・
で、実際に2~3時間程度このマウスでもってブラウザ、Diablo2(今更)を遊んでみた感想としては、持ち上げ→設置時の傾きで一瞬ポインタが定まらない感じがどうも気になる・・・って当初思ってはいたものの、あれれそのうち慣れちゃう不思議。もちろん、常用するマウスとしてはアレなんですが、モバイル用途には案外許される雰囲気。
ということで、まぁ常用しないことを前提にすると、
デザイン ★★★★★ デザインの"惹かれ具合"は実に
操作性 ★★★☆☆ 使ってたら慣れちゃって実に残念
備考 後述
参考URL 製品ページ
デザインの面白さと意外性、そしてコンパクトさ。持ち運んで人に見せびらかす、という点で「のみ」大変優れた製品な気がするんですが肝心のそれほど高くない"マウス力"を補うには(おそらく個人差はあるものの)ちょっと時間が必要なのが・・・いやこのテのデザインマウスにありがち。
しかしここまでデザイン有りき、でいくなら例えばSDメモリカードのリーダー・ライターに「も」なるとか、有事の際にはモバイルバッテリーに「も」なるくらいのことはして欲しかった、みたいな。(せっかくリチウムイオン電池内蔵してるんだし)
んじゃ次回作に期待。