【レビュー】namco neGcon
2005年 06月 21日
さて拙ブログも気づけば開設からはや7ヶ月が過ぎました。って、この書き出しを何故に半年の節目にやらなかったかと申しますと、単純にそのタイミングに忙しかったからなんですが。いやはや、もー少し計画性のあるブログ進行を考えていかねばならんなあ、なんちて。 ともあれ、古今東西の駄目なコントローラをかいつまんでご紹介さしあげて来た拙ブログですが、一丁前に読者ちゃんの反響なんかを気にしちゃったりなんかして、本当に紹介したくなるよーな良いコントローラを出すのにはチョット、及び腰な烏丸であります。
本当に紹介したい、なんてーと烏丸が「お気に入り」のコントローラであることに間違いないのですが、これがまたあんまり有名過ぎちゃうとねえ・・・そんなこんなで今回は、拙ブログをご覧になっているよーな読者ちゃんにとっては基本中の基本・・・
ネジコンですな。
思い起こせばこのネジコン、発売元のナムコの紹介ページにある通り、初代が発売されたのが1995年1月1日(!) 初代プレイステーションの発売が、その前年末ですから、実はプレステのサードパーティ製コントローラの先駆け。当時の烏丸、プレステを買ったはいいものの特にやりたいゲームもなく、購入したばかりのネジコンを所在なしに弄っていた記憶があります。
ほら、友達いませんでしたから。
さておき、聡明なる読者ちゃん諸君に、今更ネジコンのインターフェースなんて解説するよーなコトでも無いですが・・・これも何かの儀式だと思って。左手親指担当は、いつも通りの方向キーとスタートボタン。右手の親指担当はデジタル入力のA・Bボタンと、アナログ入力のⅠ・Ⅱボタン。そして左右の人差し指にはこれまたアナログ入力のL・Rボタン、と。
このように、純正のプレステ用コントローラよりもボタンが少ない。少ないなんていってもL・Rが各一個ずつ足りないってーだけなんですが・・・・・・減った代わりに「ネジる」動作がついているんですな。
「ネジる」
これがこのネジコンの醍醐味。人によっては「ヒネる」とも言えるこの動作が、「ハンドル」の挙動を模写しているワケです。中心の軸より右側を奥にネジると右へ、手前へネジると左へハンドルを捻ったことになる、と。 ずいぶん昔に小耳にはさんだんですが、設計した方は「雑巾を絞る」動作から思いついたとか。その雑巾も雑巾冥利に尽きますなあ。
さてさて、烏丸も最初はどーなのかナーって思いましたけども、触ってみるとこれがまた実に愉快。同時期以降に発売されたアナログ動作を可能にするデバイスのほとんどが、指先一本で操作させられる言わば「神経過敏」なものばかりだったのに対して、これは右利きの人も左利きの人も利き腕を生かしながら操作が可能。 一見、奇をてらっただけに見られがちなコントローラですが、開発者のアイデアと技術力が光ります。あんまりやりすぎると手首の軟骨が無くなりそうですが。
そもそも、回転軸の方向が90度も異なるのにもかかわらず、これほどまでに「らしい」というか「生きた」操作感覚を生み出したってのは・・・烏丸は盲目的にナムコ万歳できる人間ではないのですが、このネジコンを開発したという点に関しては万歳三唱を送りながら最敬礼したい気持ち。いやいや、本当に日本人で良かった。
で、このネジコンの発売後、割と各社から発売されるゲームにネジコン対応をうたうものが多かったこともあり、割とこのコントローラの活躍期間は大変長く、マイナーチェンジ版である「ブラックネジコン」まで発売されました。
実はこれも単なる色違いというだけでなく、各種ボタンの改良・グリップ感向上という改良がなされておりまして更に素敵。
ネジコンに対するナムコの愛を感じちゃったり・・・するのですが残念、プレステ2以降ではナムコからネジコン「そのもの」の後継機種は発売されていないんですな・・・(「ジョグコン」についてはまた、別の機会に)
こんなことを烏丸が言うのも変なのですが、一般的に単一のゲームのためだけにコントローラを購入する人は少数派です。たとえ購入するにしても、ある程度他のゲームでも使い回せる方が消費者の気持ちとしては当然でしょう。そーいう意味ではネジコンは汎用性を見据えて作られたデバイスではありませんでしたが、その方向性をユーザー側が納得して使ってあげれば、これほど愉快なコントローラは他には存在しないと、烏丸はこの場を借りて明言しておきましょう。(あすかあきお風に)
今更プレステ、しかもプレステ2ではなく初代のレースゲームを引っ張りだしてネジコン、ってのはこの烏丸からして回数は減りましたが、お持ちでない方/ネジコン未体験の方/ハンドルコントローラを置く場所が無い方には是非是非、ココロの底から薦めていきたい、烏丸なのです。
デザイン ★★★★★
操作性 ★★★★☆
備考 生産終了になって大分経ちますが、嬉しいような悲しいような、案外手に入りやすい個体です。オススメは後期型(黒)
参考URL 繰り返しますが、公式。
各社から発売されているハンドルコントローラ、烏丸も一つ所有してはおりますけれども、ペダルの位置を調整したり、背もたれのある椅子を用意したりと、『本腰入れてゲームやりますゾ感』が返って煩わしい。ネジコンの手軽さ、一度ならずとも二度三度、経験していただきたく。