【レビュー】SANWA SUPPLY JY-P2BK
2005年 10月 17日
烏丸です。
いやいや烏丸が住んでいる東京都町田市、中途半端に自然が残っちゃっているもんだから、いざ大自然が我々人類に牙を向いたらサァ大変。前述のような状態へ猫まっしぐらというシナリオなんですな。だいたいセイタカアワダチソウなんてーのは外来種なんですから、ここまで国内で繁殖する前にどーにか手を打っておくべきだったと思う訳で。
そんな手遅れ感のあるわが町、町田市ですが先日、ゴミの回収システムが大きく変わりまして。これまではいわゆる「半透明ゴミ袋」につつんでありさえすれば、週3回の回収日に改修してもらえました。ところが今月から回収日が週2回に減った上に、その回収に使うゴミ袋が市指定の有料のモノに。その目的は「ゴミの減量」と「処理費用の公平化」、さらに「排出者責任の明確化」とのこと。 いやおっしゃることごもっとも。確かに袋が有料になれば、ゴミを減らそうとする努力をしたくもなるかも。
そんな中、コンピュータの業界でも「パソコンリサイクル法」が制定されたりして、環境配慮の動きが。そこでこんな製品。
サンワサプライの「JY-P2BK」ですな。なんかとっても今更感のある新製品。ラインナップとして用意されているカラーは三色でカラーによって型番の下2桁が異なる、と。
さてこの製品、まだゲームパッド業界(?)でUSBポートが主流になる以前、まだ製品の焼き直し。とは言え、ジャンクとして廃棄された物を回収してどうこう、ってんではなく、恐らくは当時の「金型」を再利用したってことなんでしょうな。リサイクルといえばリサイクル。使いまわしって言葉の方がしっくりくるカモ。
それじゃあ再利用されるほど優れた製品だったかっつーと・・・

この形状。ご覧の通り激しくこじんまり。手が小さめな烏丸としてはありがたい・・・と言いたいところなのですが残念、小ささとしては実に中途半端。グリップ自体が妙に大きめで、確かにこれならグリップとしても意味もあるのでしょうけども、持てば分かるこの窮屈さ。

なんか自分がすごーく小さな人間になった気分。なんといいますか、女性自身に掲載される天皇家の一挙手一投足に一喜一憂するよーな小市民気分? いや身分相応? まあこの窮屈さがしっくりくるよーな向きもあるかもしれませんから、まあサイズについては一旦。
まずは方向キー。

パッ見、サタパライクでいい予感がしそうですが、さにあらず。久しぶりに上下左右の同時押しが可能な方向キーでござい。 あらあら。 ストロークも見た目よりも浅く、油断していると斜め方向に入りまくります。久しぶりに本格的な粗悪品って感じ?
そしてボタン類。これがまた今日日、絶対見られないよーなボタンの数・・・。 昔の製品だと言えばそれまでなんですが、今時のゲームで4ボタンで事足りるってのも相当な少数派と思われ。いやもちろん、ゲーセンのゲームとかならその限りではありませんが。

と、なるとエミュレータなどに主眼を置いている製品ってことなんでしょーか。ってパッケージにこんなうたい文句が。

懐かしいはともかく、「楽しめる」か否かはユーザーが決めるわけですがw
ともあれこれはメーカーとしてもエミュレータ推奨ということ? それともメディアカイトあたりが出しているレトロゲーをターゲットにしてるってことでしょうか。所詮リサイクルついでに思いついたコピーなんでしょうな。
総括すると、まぁ金型リサイクルついでに適当なキャッチコピーをつけて、例のファミコン似のコントローラ発売に乗じて出しちゃえってとこなんでしょう。どうせならもー少し程度の良い物をリサイクル、いやさリバイバルしてもらいたいですなぁ。
デザイン ★☆☆☆☆ カッコワルイ
操作性 ★☆☆☆☆ ツカイニクイ
備考 実売価格500円。これが売り?
参考URL メーカーHP あれ? 載ってない?
ダメなコントローラとは言え、捨てることは考えておりませんが・・・どうせなら生分解プラスチックとか使ってくれれば、本当に捨てたくなった時に助かるんですけどね。烏丸も地球も。