【レビュー】BLAZE TWIN JOYSTICK
2005年 11月 15日
いやいや先日、烏丸の学生時代の先輩が目出度く結婚しましてな。その二次会にて久闊を叙してきたわけですけれども。
学生時代に対戦格闘ゲームをやったりギャザリングしたりで共に夜を明かした彼らも、気が付けばベンチャーとして独立している人、ライターとして大成しつつある人、知らない間に結婚して離婚して再婚している人などがいてしんみり。 年をとったねぇ、なんて話ながら最近の近況を語ったりするうちに、ふと最近どんなゲームやってる? なんて話にはなるものの、やはり社会人になるとそんな時間もなくなるのが一般的なようで。(ネトゲ廃人チックな独身男性もいましたが)
当時、烏丸の自宅はネオジオやらアーケード基板、サターンにプレステに3DOと一通り揃っておりました。烏丸自身もゲーム好きが嵩じてゲーセンやらファミコン屋なんかでバイトしたりして、果敢にも学業とゲームの両立を図ったりもしたものです。(この際その両立が成功したかは置いておきますが)
な、ものですから自ずと対戦仲間が集まる環境だったんですな烏丸さんのお宅は。そーなってきますと対戦用にコントローラ一式が必要だったワケなのですが・・・これがまた場所を喰う喰う。 所有するゲーム機のコントローラが、全て共通のモノなら良かったのですが、当然そんなハズも無く。プレステ用のジョイスティック、サターン用のジョイスティック、スーファミ用、ネオジオ用、あげくの果てにアーケード基板用。キャビネット一杯のジョイスティック群にうんざり。
学校を出て社会人になり、学生時代のゲーム仲間とは一年に一回会うか会わないか。郷里で就職するというので会えなくなった友人も多数。そんな彼らとの想い出いっぱいのジョイスティックたちでしたが、社会人になったおりにほとんど処分・・・・・・・・
したかと言うと、そんな事は無く。現在も押し入れの中でいつかまた訪れる復権の時を虎視眈々と狙っている状態なんですな。まー学生時代よりも広い部屋に住んでいるからいいものの・・・ほとんど活躍の場が無いのにどーしましょうかねコレ。
なのでもうジョイスティックは要りませんよ、と言っているのにも関わらず購入しちゃったのがコレ。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・
2人用ジョイスティック「BLAZE TWIN JOYSTICK」であります。
しかしどーにもデカい。これでもかと言うほどに、デカい。大きさとしてはおおよそアーケード筐体のコンパネと同サイズ。どっかで見た事有るな、と思ったらこれ、SEGAの「バーチャスティックプロ」のコピー商品なんですな。
「コピー」、なんて申しますと、それなりの"似せ具合"が保証されてそうな甘い予感がするんですが、こちらは厚さと奥行きの面でダウンサイジング。本家がアーケードの部品をそのまま使っているのに比べ、筐体から作り直されているんです。まぁお値段も確か7〜8000円前後でしたし。 なーんだ、と思うところではありますが、冷静になって考えてみると本家の暴力的とも言えるあのサイズとあの値段(定価24800円)を考えれば、十分納得出来る範囲。
ではではその具合のほどは、と申しますと・・・うーん、これまたお値段通り。

所見ではそれなりの部品を使っているように見えるのですが、そこはモノホンのパーツをふんだんに使った本家には遠く及ばず。パッと見、アーケードの部品チックに見えるこのレバーも、触った瞬間にプラスチックの質感の悪さに気づきます。

アーケードのそれは光沢がありますが、こちらは表面の処理がマット。更にその操作感は貧弱。恐らく内部のタクトスイッチも安い部品なんでしょう。手触りと相まってなんとも頼りない。
そしてボタン。こちらも構成こそ同じであるものの、その配列は二人並んで使用する時のことをあまり考慮されてないと来た。例えばガタイの大きなむくつけき成人男性×2が使用するとなると、窮屈に感じる恐れが。ひょっとしたら
『ウホッ いい(ry』
『やらな(ry』
・・・なんて展開も予想されるので初対面の人同士で使用する際には注意が必要。
さておき、ボタンの材質もレバーと同様、こちらも光沢の無いプラスチックで作られており、そのせいか押下した時の感触においても本家に遠く及ばず。特にそれは連打した時に感じるのですが、外周と内周の隙間が大きいようで、なんかこうパカパカする。サイズに関してはほとんど変わらないように見えるのですが、なんとも不可思議。突き詰めると部品の成形精度が低い、ってことなんでしょうけども。

連射設定は例によって押しながら連射させたいボタンをチョイス方式
最後に重量。内部に鉄板が入っているようで、それなりの重量があるものの、HORIなどの一流メーカーが発売しているジョイスティックのような安定感はありません。とは言え、サイズがサイズですのでそうそうガタつくようなことは無いですが、大きさと比較すると残念な感じ。
烏丸の学生時代にこの製品があったとしても、恐らくは他の1人用ジョイスティックをおとなしく2個買っていたような予感がしますが、アーケードの雰囲気を楽しみたい、そんな向きには良いカモ。なにしろ本家サターン用と違いこの製品はプレステ用なので、変換コネクタも手に入りやすいですし、PC用としても転用可能ってことを加味すれば、コストパフォーマンスはそれなりに良いのカナ、と。
とは言え、大きさを考えると万人に勧められるよーな製品では無い事も確か。結局ネタ商品ってことなのかしらん?
デザイン ★★☆☆☆ あくまでもコピー商品ってことで
操作性 ★★☆☆☆ 部品の材質が今ひとつ
備考 どーもボタンとレバーが赤で筐体が黒いバージョンもあるようです
参考URL メーカーHP
アーケードの雰囲気、なんていっても部品の品質が・・・というワケで分解して部品入れ替えなんて考えが頭をもたげて来た初冬。まーそこまでやっても並んで一緒にプレイしてくれるよーな友人もいない訳で。金はないが時間ばっかりあったあの日が懐かしいですなぁ・・・
今は金もないし時間もないワケですけれども。
orz