【レビュー】バンダイ キッズステーションコントローラ 後編
2006年 03月 17日
さて先だっての【レビュー】エントリにて、「キッズステーション」のコントローラについて書きましたけれども、本日はその続き。ちなみに、前回
(あらすじ)
マイクロソフトの「足UI」察知した烏丸。これまでにないインターフェースであると大風呂敷を広げるMSであったが、すでにその要件を満たしそうな製品が既に存在していた。しかしながらイチイチそんなものを購入するのも面倒なので、手元にあるモノで代用できると考えた烏丸であったが・・・
てなワケで、キッズステーションのコントローラを足で操作するために必要なもの・・・と言えば、もちろん「JoyToKey」 (今回はPCで使用するってのが目標なので、プレステで使用する分には、そのまま踏んでいただくってことでひとつ)
さらにもうひとつ必要なモノ・・・って、拙ブログをご覧になっている読者ちゃんに今更説明するのもアレなんですけれども、プレステのコントローラだけにPCで使うには変換が必要なんですな。で、今回使用するのは烏丸が愛用しているこれ。
ELECOMの「JC-PS101USV」
連射時のレスポンスは確か、あまり評判が良くない製品ではありますが、今回は足で操作。まぁ足で連射したいっつーならば、それなりの変換コネクタを各自ご用意いただきたく。実売価格は1000円くらい。ドライバレスなので挿して一発認識。(Windows2000SP4環境にて)
さて差し込んだらばまず、OS側での認識状況を確認、と。
写真は全てのボタンを同時押しした状態でのモノ。△○×□の順番に、1、2、3、4と認識されます。ちなみにここでコントローラの認識が出来ていない状態では、JoyToKeyの設定が行われないので注意。
ほいじゃ、JoyToKeyを立ち上げて設定開始。
とりあえずゲーム以外でのPC利用で定番オペレーション、カット・コピー・ペースト・アンドゥを順番に設定。
具体的な配置は、
・□・・・カット
・×・・・コピー
・○・・・ペースト
・△・・・アンドゥ
人によってはカット(Ctrl+X)の使用頻度は低いかもしれないのですが、今回はキーボード左下のZ〜Vまでを網羅したってことで。これらの一連の操作はテキスト入力やらExcelなんかでも頻繁に使う操作なので、まーやっておく価値はあるのカナ、と。
ほいじゃ、実際に足で踏んで見ましょうか。つってもコントローラを踏んでいる画像だけの画像で申し訳ない。
うーん、足の大きさ(烏丸は25.5cm)にもよるんでしょうが、やはりっつーか想像してたとおり△が押しづらい。使用頻度によって設定するボタンの場所を試行錯誤したほうがいいカモ。っていうかアレですな。幼児用の玩具を足で踏みつけるってのは、なんとも言えぬ背徳感・・・。
実際に使用してみた感じ、悪くないです。ただ、メジャーなショートカットで4ボタン全てが埋まってしまったのはチトもったいないカモ。汎用性を考えて、ショートカットの起点となるキー(CtrlやShift)だけを登録するのもテですな。それならば両手を常にホームポジションに置いておくことが出来るワケで・・・あ、これが早くも正解の予感。
次にゲームでの使用。
今回は烏丸が愛して止まない傑作FPS、「Unreal」しかも初代。ちょうどFPSの操作方法が複雑化で安定したころのゲームですな。当たり前ですが、ゲームによってはJoyToKey自体が動作しない場合もあるので注意。
さてこのゲーム、操作は他のFPS同様、WASD。ってことは必然的にその周辺のキーになにがしかの機能を割り振ることになります。デフォルト値で言うと、例えばSpaceは「ジャンプ」 他にもShiftで「歩く」 双方とも足にまつわるアクションなので、是非とも足で操作したい。
で、実際に登録してUnrealをプレイ。(登録中の画面は割愛)
おお。「歩く」は便利。
走っての移動が基本のFPSですが、狭い橋や断崖絶壁、物音を立てずに進まなくてはいけないことが多い本作では、「走る→歩く」の素早い切り替えが割と重要。この動作を実際に足で行うってのはちょっとインタラクティブ。まさに体感ゲームチック。これは予想以上にいいカモ。
そして「ジャンプ」・・・
コンシューマのアクションゲームと違ってそれほどシビアなジャンプを求められる局面の少ない本作ですが、やはり「走る→歩く」以上に瞬間的な動作となりがちな動作はちと苦しいか。一般的にFPSのジャンプ動作のデフォルトキーアサインはスペースキー。メインキーであるWASDの「S」を常に親指で抑えたりしないプレイヤーにとって、スペースキー付近に親指を配置しておくのは、いわば当たり前なワケで。それほどジャンプの動作を「足UI」でまかなう理由もないのかもしれません。んー、こちらは手の親指に譲っちゃうカモ。
FPSに限らず、ここ数年流行しているRTSなんかでもキーボードのキーを目一杯使うことも多いですな。残念ながら烏丸はRTSをあいにく切らしているので、実際にこの「足UI」の優位性を体感することが出来ないのが無念。
さて・・・実は烏丸、このキッズステーションコントーラをなんと偶然にも2コ持ってたり。ってことは・・・同時使用で8ボタンの足UI完成。
前述のELECOMの変換機を2個使えば別々のコントローラとして認識されるんですな。これで左側のキッズステーションコントローラにカーソルキーの上下左右、右側に任意のキーをアサインすれば、リアル足パッドの完成ときた。これですか? ひょっとしてこれがマイクロソフトの求めているものなのか〜〜〜〜ッ!!!
と、いうわけで烏丸が現在ご執心中のネトゲ、「ギルドウォーズ」で試してみたんですが・・・いやいや、これはもー・・・とてもじゃないですが使えたもんじゃ・・・っていうか足がつります。8ボタンに1~8のテンキーを当てはめて、8種類のスキルを使い分けようとしたらば・・・こむら返り? 相撲の決まり手みたいな名前ですけれども。
割とお手軽に足UIが使えることがお分かりいただけましたでしょうか。実際問題として、烏丸の自宅PCは座卓に設置しているもんですから、これを本格活用するとしたら模様替えを敢行するか、職場に持ち込むかのいずれかなんですけれども。なんというかこの「おもちゃ然」としたカラーリング(いや、おもちゃなんですけれども)をどーにかベージュなり黒なりで塗ってしまえば、職場で使用してもそれほど違和感無く使えるし作業効率もあがるし同僚の女性社員に告白されるし春闘も満額回答といいことづくめな予感。
さぁ読者ちゃんも、是非。
デザイン ★★★★☆ まーおもちゃですけれども、それゆえに耐久性高め
操作性 ★★★☆☆ 手はともかく、足で使う時は注意>こむら返り
備考 参考までに烏丸の購入価格は一個180円也
参考URL キッズステーションどっとこむ
なんの因果か現在の職場の斜め前にキッズステーションの事務所? らしきものを発見。
「いや~、いつもおたくんトコのコントローラ、使ってますよ。足で」
怒られるかしら・・・