【レビュー】ThrustMaster FireStorm Digital
2006年 10月 30日
10月も残すところあと1日・・・なんか年をとると一年が早いですねぇ。この調子で気づくと死んでるんだろうなあ。烏丸の残り時間でどのくらいなのかしら?
自分を対象にしたネガティブキャンペーンはさておき。昨日も晩秋を象徴するような青空。どーかんがえてもツーリング日和だったんですが、中途半端に部屋を片付けた状態で月曜日を迎えるワケにもいかず・・・まー片付けの合間を縫ってネタ記事をヌラリヌラリと書き進めるといういつもの流れ。
さて先日のエントリで設置完了したコントローラ棚。押入れの奥やら家具の隙間、冷蔵庫の裏側やら排水溝の中から出てきたコントローラ群を・・・いやいやなんか途中から嘘ですが、まぁ過去購入した拙コレクションを順調に詰め込んだワケですけれども、やはり全てのコレクションが都合よく収まることもなく、実に中途半端な状態なんですな。
で、入りきらなかった分についてもどーにかせねばならんなぁと思っているトコロで、あーこんなの買ったっけみたいな、ちょうど大掃除の最中にアルバムに見入ってしまうよーな。畳の下の古新聞を呼んでしまうよーな感覚。
ってなワケで今回は購入していたことすら忘れて長いこと放置されていたブツの中からこの子・・・の前にこんなのご存知でしょーか。
ELECOM印の"ファイナルファンタジー11推奨"コントローラ、「JC-U1112V」であります。同社に「推奨」なんて言われても額面どおり受け取ることが出来なくなってる読者ちゃんも多いかと思いますがこの製品、実はPC用コントローラの老舗、ThrustMaster社のOEM。単にELECOMが販売元なだけで、実は安心してお求めいただけます・・・って販売終了商品ですが。(まぁ、シッカリと「THRUSTMASTER」の社名ロゴが入ってるんですけどね・・・ELECOMの文字だけだと心配になるヒトがいるかも知れない、という気遣いでしょーか)
さて今回はその「JC-U1112V」のOEM元となったThrustMaster社の「FireStorm」シリーズから初代モデルをご紹介。
ほいこれ。「FireStorm Digital GamePad」であります。
まーそんなこんなで日本国内でも比較的よく目にする同社の製品。このシリーズもOEMされているだけあって知名度もそれなりなんですが・・・初代ともなりますと、既に同社のサイトからはサポート対象プロダクトとしてのみヒッソリと名を残すのみ・・・まーどんな出来栄えだったか、例によって順番に。
改めて真正面。
真横。
真後ろ。
外人サイズに若干大ぶりなデザインがいかにも。グリップ型のコントローラが全盛になったあたりから、白人サイズのコントローラのデカさが際立ってきた気がしますな。あとカラーリング。なんか最近のモデルに比べて随分と大人しい色使い・・・っつーか部品の点数が少ないとゆーか塗装代ケチってるとゆーか。
さてマズは方向キー。ともすると全体主義だとか選民思想だとかを連想させる十字型がチトカコイイ。ジークナオン。 この方向キー、見た目とは裏腹にかなり素直な挙動で好感が持てるんですが、ちょっと拡大。
付け根の部分に隙間が無い。隙間からホコリなどの異物が入りづらいってことを狙ったのか、それとも指の接地面より基板の接点を広げるコトそのものに狙いがあったのか・・・どちらにせよ、あまり見ないカタチ。サタパのコピーライクなコントローラですと、この方向キーの周囲の隙間がなんとも不安にさせてくれますが、なるほどこーなってると不思議な安心感が。
実際のところ、中央を押しても全方向が同時押しされちゃうよーなイヤーンな動作も無く、実に素直。
後述します他のボタンより僅かに小さい中央ボタン。その上にあるLEDは通電時に点灯するのみ。連射なども装備してませんので、本当に赤く点灯するだけ。まぁLEDを必要以上に実装して明滅鬱陶しい昨今のモノと比較するのも・・・。
平行に並んだ6ボタン。ボタン同士の感覚が若干離れているのが惜しいトコロですが、接地するスペースがかなりあるのでバランスを考えたらこの間隔・・・になったってトコでしょーか。ボタンの天部は平らではなくゆるやかな凸状。間隔が広い分、ボタン間を親指が大きく移動するワケで、まぁ平らだとツラかったかもしれませんな。
ストロークがかなり浅いLRが2セット。こちらは人差し指で操作・・・と、言うのも。
さらにその下に中指で操作することが望ましそうなLRが1セット。つまり背面にも合計6ボタンを実装しているとゆー・・・ってことは。
なんと合計13ボタン。アナログを実装していないとは言え、デジタル入力だけで13ボタンってのはチト、珍しい。
これだけLRボタンががありましても、実際そこまでLRを多様に駆使するゲームも恐らく少数。で、あれば普通、人差し指で押すLRを中指で押す(この場合下段のLRになるでしょーか)などのアレンジが利くと考えてもいいカモ。いや無論、格闘ゲームプレイ時に弱中強を各LRそれぞれ割り当ててマゾプレイってコトも可能ではありますが。(いや無論推奨しているワケではありません)
まー取り立ててどーこー、っていうか特徴のあるコントローラでは無いんでアレですが、方向キーのクォリティも高めだし前面6ボタンだしで、サタパの代わり以上のコトは出来そう。出自の怪しい方向キーと6ボタンで「格闘ゲームに最適!」とか謳ってる安物コントローラよりも明らかによろしいです、これ。
初代機故に方向性が定まっていなかったのか、それとも「FireStorm]シリーズ当初からコスト的な縛りがあったのか、どうにもカラーリングを筆頭に見栄えがイマイチではありますが、デジタル入力オンリーなりにフロント6ボタンのLR6ボタンというのはナカナカ汎用的。現在の主流である左右のアナログスティックが案外場所を取るばっかりに、どーしてもプレステよろしく4ボタンになりがちなトコロ、その点で十分存在意義がある気がします。(まぁ新品で見かけるコトは今日日、まず無いのが残念ではありますが)
あー、知らない間にいい買い物してるわ烏丸。
デザイン ★★★★☆ 落ち着きすぎなカラーリングが惜しいかしら
操作性 ★★★★☆ 方向キーのクォリティも
備考 現行のFireStormは方向キーが劣化してます
参考URL 左側のリンクよりどーぞ
そうそう、恐らくはグラボかなんかのバンドルだったよーで、Tシャツが付属してました。寝巻きとして愛用してます。 しかしこの時期Tシャツで寝るのは寒いですね・・・読者ちゃんも風邪には気をつけて。あと仕事中の発熱とか。