【レビュー】Nubytech バイオハザード4専用コントローラ
2006年 12月 27日
読者ちゃん諸君におかれましては一足遅いメリークリスマス。烏丸です。
いやいやサンタクロースってのは本当にお大尽ですな。カトリックの幼児洗礼を受けたにも関わらず七五三は神前、入る予定の墓が天台宗、そんな烏丸にさえもクリスマスプレゼントを届けてくれるワケですから。いや有難い、有難い。
でもね。

これプレゼントというより犯行に使われた凶器ですよ?

当日の烏丸の部屋。ベランダ:施錠、窓:施錠、ふすま:施錠。 つまるところ密室。状況証拠から判断するに、烏丸は被害者か加害者の二択なんですが・・・?
というワケで本日は、「クリスマスにサンタさんからもらいたくないプレゼント」アンケートの結果、堂々の1位を記録(烏丸調べ)したこれ。


米Nubytech社の「バイオハザード4専用コントローラ」であります。
これこの通り絢爛豪華なケース入り。言い換えればこれ以外に所謂"外箱"らしいものが存在しないのがアレですが、ともあれこのケースに入れて飾っておくだけで忌まわしくも満たされた気持ちになるアイテムではあります。

ケース自体も大変凝った作りになってるんですが、まずマニュアルはスライド式のスロットに封入。してるのはいいんですが、このマニュアルがホントに手抜きというか舌足らず。

欧州と米国用に4言語で説明が記載されているんですが、肝心のコントローラの説明はたったの2ページ。
その他のページは"バイオ4"の設定やらの
なーんか手の抜きドコロを見誤ってる感じがしなくもないんですが。テンションの高さが本体とケースに集約されちゃった結果、ってことなのかもしれません。

ケース前面には別体式のケーブルを収納する引出し。後述しますがこのチェーンソー、無線じゃなくて有線。なのですが、ケーブルは着脱式。単純に飾る時の見栄えの問題だったんだと思われますがウーン、素敵な心遣い。

ケースは台座とガラス部(プラスチックですが)が上下に離れる様に開く仕組み。このガラス部、数箇所の爪で固定されているんですが、この開け方っつーのがマニュアルに未記載。いや悩んだ悩んだ。っていうか興奮のあまり推奨されない方法で空けようとしちゃったり。
さてお待ちかねのチェーンソー側。
烏丸が所有するコレは欧州仕様だそうで、ボディは赤。ついでに血飛沫。

"本当に"残念ながら回ったりしない刃の部分。あしらわれた血飛沫が先日食したケーキのラズベリーソースを彷彿。ところでこの血飛沫、欧州版にのみ施されたディティールだそーで、日本で発売されたとゆー黒モデルにはおいては省略されているそーです。(っていうか国内版の現物を見たことがないんですが。お持ちの読者ちゃん、是非画像を希望。)
で、この血飛沫。刃の部分のみならず、本体全体に渡って飛散しているんですが、


グリップにはくっきりと指紋が。
一般的な工業製品で、製造工程に付けられた指紋がふき取られていない、なんてことは今日日ほぼ皆無なんですが、この製品においてはむしろうれしい配慮。
烏丸の枕元にこれを置いていったサンタクロースのもの、であればうれしいんですが。(どんなサンタだ) やっぱ生産ラインに指紋つけ担当のおっさんとかがいて、ベルトコンベアにつきっきりになって指紋をつけたってコトかと思われ。なんかアレね。人に言えない職業ってそーいうのなのかしら?
さておき。
前述しました通り、このチェーンソーははDualShock互換。なのでいつものメンツが実装されているんですが、軽ゥく順に。

方向キーはごくごく普通の十字キー。○×△□も実に普通。本体のサイズのワリに小振りなアナログスティック×2。互換品なので押し込むギミックも当然搭載。
単にこの部分だけ見ると一般的なコントローラにしか見えませんな。血飛沫に事件性が垣間見えますが。


トリガー形式のL(R)1ボタンと、ボディ側から生えているL(R)2ボタン。前者はともかく後者の押しにくさときたらもー・・・デコピンで押せってことなんでしょーか。チェーンソーにデコピン・・・現物のチェーンソーに触ったことが無いんですが、リアルでこーいうもんなの? チェーンソーってデコピンで操作するの?
ここまでが(ある程度)予想の範囲。なるほどなるほど普通にDualShock2。(目をつぶって手渡されたら動揺するかもしれませんが。)
さてさてこの製品"ならでは"なギミックがこれ。

フォーカスがアナログスティックに当たっているのはご愛嬌、チェーンソーと言えばこれ、ってぐらいステレオタイプの代名詞のイグニッションワイヤー。いや本名は存じ上げないんですけれどもコレ、実際に引っ張れます。(引っ張るとお馴染み(?)チェーンソーの駆動音。お聞かせできないのが大変残念。)

"START"の文字。なんとSTARTボタン扱い。
とは言え、方向キーの上にも普通に実装。雰囲気を重視したい方は前者、沈着冷静な方は後者。ってことなのかもしれません。
・・・じゃあ前者だろ。
ってんで引っ張ると鳴るこの駆動音、PS2と接続するなりUSB変換機をかましてPCに接続するなりしないと音がでない。どーも電源供給されないと出ない仕組みのご様子。うーん、普通のアメトイみたく電池で音が鳴ってもよかったのに・・・ブリスターケースからイグニッションワイヤーだけ触れるようになってて"TryMe!"とか。
で、実際の使用感。
とかをツラツラと書きたいところなんですが無念、烏丸ったら「バイオハザード4」を持っていないときた。なので適当なPS2用ソフト("God of War")で触った感触をば。
と り あ え ず 使 い づ ら い 。
いやこの"God of War"、三人称視点のアクションゲームなんですが、とにかく全部のボタンを使いまくり。にも関わらず、このチェーンソーだと前述の通りL2・R2はデコピン押しってえのがもー、ね。キーコンフィグをいじってこのチェーンソー色(血飛沫色?)に染めようと思ったんですが・・・あえなく主人公の禿(声:玄田哲章)のほうが血飛沫色に。 まぁこれが純正よりも使いやすかったりしたらソニーのデザインって何よ? って話になるワケで。
じゃあ、こーいうガワが特殊な特定の形状を模しつつもDualShock2互換、なんて製品を比較対象に挙げるのならば、HORIの「スライムコントローラ」か「明智拵」あたり?


前者はお馴染みドラクエシリーズの代表的モンスター「スライム」の形状をしたコントローラ。純正と異なるのはカタチだけ。後者はかなり変則的なボタン配置ながらも同じく互換品。異なるのは"振る"動作が□ボタンに割り振られている点。うーん近いのは後者?
じゃあこのチェーンソーはDualShock2互換+音がなるイグニッションワイヤー型STARTボタンだけ? なのかというとさにあらず、なんとこちらも"振る"動作にボタン割り当てが。


厳密には"振る"動作のモーション自体に電気的な挙動が割り当てられているというより、チェーンソーの向きにより信号(R1)が割り振られているんですな。具体的には、立てるとOFF、横にするとON。つまり"前に突き出す"動作がONと。
・・・あれ? なんかこの動作にしっくりくるゲーム、知ってますよ烏丸?

こ れ だ 。
idSoftwareの傑作FPS、「DOOM」。
主人公が持ちうる武器の中で、近接攻撃で最強を誇るのがチェーンソー。しかも攻撃ボタンを押しっぱなしで移動するとチェーンソーを突き出しながら走り回ることが可能。おおおッ、どー考えてもDOOMにピッタリ。ついでに□も攻撃ボタンに割り振れば、銃器系の武器でも違和感無さげ・・・!
烏丸ったら興奮しちゃって数年ぶりに初代DOOMをインストール。

あああたまらん。
見えた。これ「DOOM専用コントローラ」だわ。
デザイン ★★★★★ 敢えて言うなら次は刃も回して
操作性 ★★★★★ 但しDOOMでチェーンソー装備時
備考 後述
参考URL メーカーHP(←作りが最低のページです)
で。
ちと気になる点があるんですが、ってのが左右のグリップ裏面に設けられた穴。


どーも見覚えのある形状だなーと思ったらひょっとしてストラップホール?
なるほどWiiコンよろしく手からスッ飛んでいかないようにという配慮?
たしかに大画面テレビにチェーンソーが刺さっている様子はWii以上にショッキング・・・ですもんねぇ。