【レビュー】Saitek X6-32M
2007年 02月 20日
本日は食の話題から。
烏丸はラーメンが好きです。職場が長らくラーメン激戦区渋谷、住まいが同じく激戦区中野だったせいか、ちょっとしたこだわり餅。栄養価だとかそーいうヘルシー面ではちと危うい感じがするものの、一人でする食事にも、友人(いないけど)と連れ立って行くにしてもラーメン屋というのは、レストランやら寿司屋なんかと違って気兼ねなく行けるトコロがいいですな。
そんな烏丸ですが、雑誌やらネットなんかで紹介されている有名店よりも、ちょっとした路地に入ったところにあったりする無名店(失礼)のほうがツボだったりすることが多い感じ。なんていうんですかね、既存の情報から味が推測されてしまうと、食べたときの驚きが薄れてしまうというか。そーいう意味で、想像の余地があるお店のほうが嬉しい。
例えば、どーみてもフツーの醤油ベースなのにゆずの風味が香るだとか、トンコツの濁りの中に魚介系の出汁が聞いているとか。お品書きからは想像できない工夫にこそ、ラーメン屋巡りの醍醐味があると思うんですな。
とは言え一度お気に入りのお店を見つけてしまうと、ついつい足しげく通ってしまって・・・そんな初心も忘れてしまいがち。やっぱり"新規開拓"のモチベーションを常々持っていなければいかんなぁと思う次第、なんであります。
さて今回は、"初心を忘れがち"なプレステ純正ライクな形状をしたコントローラから一品。

台湾Saitek社のXXであります。最近よーやく正規代理店が出来たせいか、そこかしこで見かける同社製品。ですがコレはインターフェイスがゲームポート。発売年度は推して知るべしといったトコロ。


まーお馴染みの形状。黒字に黄色のボタンがノーセンスな味わい。形状に関してはこれが世の中の主流、なだけに言ってしまえば面白みのカタチ。手にはなじみますけどもー。

黄色い。実に黄色い。もービタミンC配合? くらいの黄色さ加減。薬事法が変わったとかでコンビニなんかでもサプリメントを見かけますが、ここまで黄色くはありませんな。(そいえばラーメンじゃあビタミン、採れそうにないですな)
さておき一般的なプレステクローンのコントローラよりもサイズが大きめ。これはもー、疲れたサラリーマン諸氏に是非とも服用していただきたく。って、その程度しか感想を述べることが出来ない寂しさよ。

この形状のコントローラでは毎度おなじみのLR。もーなんら工夫を感じない配列、ではありますが現代のゲームッ子におきましてはコレが手になじまない人は希少種。望まなくてもこの配列、って安心感のよーな・・・つまらなさとゆーか・・・。

各種ボタン類は連射およびオート連射の設定が可能。連射は当然(?)として、オート連射は長い人生のどこかで役に立つ日がくるかもしれません。(保証はできませんが)あ、あとLRもなんか設定出来そう・・・ですね。何が出来るのかは不明なんですけども。(この件については後述)
あー。なんですかね。もーこの形状だと何を見ても同じような。っていうか方向キーさえソコソコなら、どこのメーカーでも一緒なんじゃね? というある種の諦めにも似た感情。そろそろこー、既存のワクを超えた工夫が見たい。見たいなー。
って、思ったら。

なんと方向キーがメカニカルスイッチ!
メカニカル、なんて申しますとNeoGeoCDやNeoGeoPocketなんかで採用されていた極小版ジョイスティックを連想しますが、これはマウスのボタンなんかと同じ感触。つまり"真上"から押すと「カチカチ」音がするとゆー。うーん、これは烏丸も初めて。

押した感じはサタパなんかと同じように、真中を押してもいわゆる"全押し"にはならないタイプ。軸がしっかりしており操作感は実に良好(押したときの音も"小気味"いい)。なのでPC用のコントローラを色々触ったことがある読者ちゃんにとっても好印象のはず。
うーん、これはめっけモノ。
現在流通しているゲームパッド型コントローラの方向キーの良し悪しは色々有れども、メカニカルスイッチをこーいう形で実装しているのは非常に稀。コスト的な観点からも、今日日こーいうツクリをコストパフォーマンスが厳しく要求されるゲームパッド型でやるのは非常に難しいと思われ。やるなー。やるなSaitek。
って、思ったら。

作っているのはSaitekではなくMEGAWORLD社。

以前発見した日本国内では数あるコントローラのOEM元として左記リンクに追加した同社の開発によるもの、と。しかし堂々と製品の裏にOEM元の社名・・・なかなかの自己顕示欲、なのかしら。
ともあれ、その他のボタンは普通にメンブレン(ゴム接点)なのがチト惜しい。それを踏まえた上でも実に、実に"尖った"コントローラであるといえます。まだまだこーいうのが世界には転がっているのかと思うと、コントローラの新規開拓(いや発掘作業か)が楽しくなりそう。
デザイン ★★★★★ 方向キーが素敵すぎ
操作性 ★★★★☆ 実は問題点が・・・
備考 この"X6-32M"ってのはMEGA社の型番のご様子
参考URL メーカーHPは左のリンクから
で。
実に残念なのがドライバー。と言うのも、実はこのコントローラのドライバーはOEM元であるMEGAWORLD社のサイトで配布されているんですが、なんとこれが烏丸のPCでは正常動作しない。いやドライバー自体のインストールは問題ないんですが、SoundBlaster上のゲームポートに接続すると"未接続"になっちゃうんですな。(つまりマザーボード上にあるゲームポートからでないと認識できない(おそらく、ですが))
なので仕方なく"2軸4ボタン"で認識させる・・・となるとLRが使用不可・・・うーん、こーなったらマザーボードを換えるしか・・・ってゲームポートついてるATXって今日日あるのかしら・・・。