【HORI】HPS-12 GRIP CONTROLLER PS
2007年 04月 04日
なんとなく、っていうか小銭がボチボチ入ったせいか、3月だけでコントローラ6個にキーボード3枚とナカナカの購入枚数。しかも購入した全てが、購入早々文字通りお蔵入りという馬鹿馬鹿しさ。いやー自嘲。いやさ自重。
さておき、その買い気配は一昨日あたりまで続いておりまして・・・よーやく近所のTSUTAYAにて"市場積みゲー"と化して久しい「ウィザードリィ~ディンギル」を980円で大購入。
発売したのが2000年とかなので実に7年の積み。うーん、長い熟成期間でありました。
で、実機でプレイしてみたところこれがまた長いロード。メモリカードのせいでリアルタイムセーブについては望むべくもあらず、なんですがCDであるがゆえに絶望的に長いロード時間・・・って、実際はMSXのウィザードリィでならした烏丸としてはこの程度。(なにしろユーザーディスク作るだけで40分くらいかかりましたからねぇ、MSX版)
とは言え、快適にプレイする方法があるのであれば、それを使わぬ法も無し、ってんでお馴染み"Nero"と"DaemonTools"を併用してプレイ自体はエミュレータ、という方法を選択。 うーん、呆れるほど快適。
じゃあ、ってんでウィズには欠かせない片手用コントローラを導入、というワケで本日は久々の片手用コントローラネタってことで、一つ。

HORIの「GRIP CONTROLLER PS」であります。


実にコンパクト。比較対象となるのはアスキーの「ASCII Grip V」ってことで早速比較。

「へっへっへ、奥さん・・・」
「やめてください、人を呼びますよ!」
みたいな写真になってますがさておき、正面からの投影面積的には7割程度。体積では半分くらい? ボタンのサイズなんかをかんがみてもこれは小さい。握った感じも手に収まりすぎて逆に戸惑うほど。
現物を握ったところ、どーも似てるなーと思ったのがPS純正コントローラ。グリップのサイズが非常に近似値。で、こちらも合わせて比較。

グリップ部だけを比較するなら、まさしくクリソツ。
片手一つで握る、という点で違和感と言うかナントモ言えないモニョる感じがするんですが、まー純正をベースにサイズを決めたっぽい予感。下手にお金をかけてエルゴノミクスを追求するより、こーいうやり方のほうがカシコイかもしれませんな。(いや、ASCII Gripはよくできたエルゴですが)
ともあれ、これがイカしたコントローラなんで各部位を拡大写真にてお届け。

上下左右が分割方式の方向キー。純正コントローラの変則的な部分も準拠( というかボタン体系は純正互換)。このあたりは前述のASCII Gripと異なる点。あちらがアクション性のあるゲームでも無理をすればプレイ出来るのに対してこちらはまー、まず無理。って、純正の分割方向キーでアクションゲームできるよ? って思われるでしょうが、こちらは上下左右が完全に独立部品。(つまり全押し可能)

純正と異なる点、といえば方向キー全体が分割したピザよろしく円形になっている点。つまり隣接する各方向が"比較的"同時押しし易いので、斜め方向への入力を要求されることがあってもどーにか。とは言え、メーカー推奨はアクション性のあるゲーム以外、ってコトだと思われ。

前掲の画像を改めてご覧いただきつつ、方向キーの周囲に配置した○×△□のおなじみソニー意匠のボタン群。
方向キーが十字型に配置されているのに対し、こちらはX型に。サイズは変則的な形状。剥がしたバウムクーヘンみたいな。
ボタンの形状は気にならないんですが、どーにも気になるのが方向キーとの隣接具合。なんかこー、寄りすぎ。 写真ではそれほど離れていないように見えますが、全体的に小さいので指を乗せた時に、方向キーを含めて4つくらいのボタンに同時に触れちゃう。 なので前段のウィザードリィをプレイするにあたり、指触りが似ている方向キーと間違えて押すことも2度3度。例によって慣れが解消する範囲ではありますが、せめてボタンの表面加工で区別できるようにして欲しかったニャー。
しかしながらASCII Gripより親指移動が少なく済むって点は、片手コントローラを望む向きにはしっくりくるハズ。また、ASCIIのそれが□と△を方向キー脇、○と×を背面に配置することで利き手に依存しないエルゴを目指したのに対して、これはあくまでも純正コントローラの右グリップ部にすべてを集約させた、ってそもそものコンセプトの違いも面白い感じ。
さて続き。

配置領域の都合で正方形になっているLR。
かろうじて"1"・"2"のエンボスがデザインされてますが、一般的なほかのコントローラのエンボス処理同様、指の触りではボタンの判断はつきかねる・・・けど気にする必要もないですなー。こちらも各ボタンの感覚が狭目なので指一本で全LRが操作可能、って点も烏丸的に好き。しかしLR4つすべてに、固有の機能が割り当てられていたりすると混乱する恐れ。上段(L1R1)には機能1、下段(L2R2)には機能2、みたいなキーアサインなら許容範囲(あくまでも烏丸的に、ですが)

グリップの腹部を奇妙なカタチにえぐり取られた場所にSELECTとSTART。どーかんがえてもこれが死因、いやさ考えられたデザイン。と言うのも、こーいう風に窪んだ部分に配置しないと、ボタン自体のストロークを犠牲にしてグリップ表面に配置することになるワケで、操作感も低下&コスト高になる恐れが。コストと操作性の両立に成功した形状と言えましょうな。
ちなみに材質はゴム。他のボタンがプラスチックで作られているのに対してこの点でコスト低下に貢献してる、のカモ。押し心地は可もなく不可もなく。
・・・なんですが、方向キー上の余白にSELECTとSTARTを配置しちゃったほうが(さらなる押し間違えを誘発する可能性はあれども)良かったかもしれない、なんて気もします。いや、あくまでも烏丸の個人的な希望ですが。
もう一点、気になる点といえばサイズ。
エルゴノミクス云々を語るつもりはないんですが、PS初代機純正のコントローラは当時としても今となってもサイズは小さめ。なので、それに合わせて(?)設計されたこのコントローラもやっぱり小さい感じ。同社の「ジョグダイヤルコントローラ」は大きさ的にシックリきたので、やはり同社自身も"小さすぎ"と感じていたのカモ。
ともあれ、片手でポチコポチコ操作しながら空いた手で攻略本なりのリファレンスを参照、ゲーム側で用意されたオートマッピングを全否定するような向きはマッピングなどなど、ウィザードリィに限らずジックリ型のゲームをプレイする上では手放せないコントローラのヒトツ、ではあります。
デザイン ★★★★☆ シンプル、しかしながら小さすぎな感
操作性 ★★★★☆ 汎用性は? なれどウィザードリィにはグー
備考 純正互換だけにUSB変換しても問題無し之助
参考URL メーカーサイトには乗って無さそうなのですが左柱から
さてこの「GRIP CONTROLLER PS」、年代的にも当たり前ではあるんですが、接続方式は有線。
Wiiのリモコンの便利さを考えると、加速度センサ抜きにしてもこのテの製品はまだまだ需要がありそう。って、考えるとPS3で同様の片手用コントローラが発売される、となるとBlueTooth接続? HORIの次回作にウッカリ期待してしまう烏丸・・・来るのか買い気配。