【レビュー】SAULABI 型番不明木製「風」ジョイスティック
2007年 06月 09日
右とか左とか最初に言い出したのは誰なのかしら。どちらかといえば当然右。 烏丸です。
さて冒頭のフレーズ、先日入浴中に思いついて「これはイイや」なんて自画自賛してみたものの、ググってみると案外同じコトを考えている人が多くて吃驚。
「そういえば」昨年の話になりますが、こんな愉快な記事がネット上で結構な評判になりましたっけ。(→「メンズウェアの胸元 ワンポイントおしゃれに復活」)
何のことはない、"今後はブランドロゴが強調されたメンズウェアが流行しそうです"ってーな記事なんですが、文章の末尾に
それにしても、マークやエンブレムは本来、軍隊や国家、学校や会社など、何かに帰属することを表す。今、若い女性には「愛されOL」系のモデル、エビちゃん(蛯原友里)が人気だが、これからは男性にとっての理想像も「さわやか正社員」系になるのかもしれない。そういえば、自らの国家や民族に固執する右翼系の若者が世界的に増えているという事実も、多少気になるところだが。
なんて書いちゃったもんだから『流石、朝日』なんて話題になったという。なんですかねぇ、左から見ると何でも右に見えるんでしょうか。
これだけ何十年も「自虐史観=左翼」教育を国民に施してきたにもかからず右傾化している(と思われる)のであれば、それはバランスが取れてきたってコトなんじゃないかと思うんですがどんなもんですかね。なんつーか自浄作用というか。油っこいものばっかり食わされたらアッサリしたものが欲しくなるじゃないですか。
ってなコトを嘯(うそぶ)きつつ本日は【レビュー】ネタ。
日本の右傾化を憂慮(笑)している身近な国といえば韓国。
まー身近っつっても距離的に近いっつーだけで、正しく"近くて遠い"を地でいってる一応隣国だっていうだけなんですけれども。
さてそんな韓国。
拙ブログのテーマに沿った話題でいいますと、覚えていらっしゃいますでしょうか"SAULABI"なるジョイスティック。(→「南朝鮮製? のジョイスティックに憤る。」)
発売直後に現物を秋葉原のドスパラまで見に行ってみたんですが、結構なお値段(7280円)・・・ウォン高だから? それとも「弟の国」(笑)に対して強気な値段設定?
で、当然そんなモノに7000円も払えるほど日本の景気(いや烏丸の景気ですが)は良くないですよ、とスルー・・・そしたら半年くらい売れ残っているとゆー。リピート? それともホントに売れ残り・・・?
まーそれをドスパラの店員さんに確認するのもアレなんで置いとくとして。 どーもこの「SAULABI」を出している会社、SAULABI社。他にもジョイスティックを販売しているようで。本日は同社の製品のレビューをば。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
木製! ウッド! (特定)アジアン!
大分。ダイーブ強烈なジョイスティックであります。ちなみに型番不明。
いや実際カモフラ塗装のジョイスティックってのはHORIあたりかも発売されてましたが、実際にウッドのジョイスティックなんてナカナカ思いつかない。っていうかコストがかかりすぎるし生産性もよろしくない。国内のメーカーがやるとしたら数量限定販売で高値確定? みたいな。
オイオイずいぶんと思い切った製品じゃないのーって思って触ってみると奇妙な違和感。なんだろう、手触りに妙なベタ付き。溶剤系のコーティングの質が悪くてこーなってるのかしらん? ってよくよく見てみると・・・
カッティングシートかよ!
まーカッティングシートと言っても中身は木製・・・って言っていいのかしら、カラーボックスなんかで見られるパーティクルボード(or中密度繊維板)。
リンク先をご覧いただければお分かりいただけるんですが、まー木屑を樹脂で固めた素材なんですな。なるほどこれならばローコスト。
とはいえ。
なんていうか木目調のカッティングシートの貼り付け方がなんともズサン。
なんともかの国のモノヅクリに対する姿勢が伺える仕上がり具合。こーいうところに気が回るようになるのは難しいんですかね。民族的に。
さて肝心のレバー他ボタン類。
つってもこのジョイスティックの売り(w は見た目。なのでその辺りの完成度も・・・まぁそれなりなんですな。
予想通り? にナニな涙滴型をしたレバーはSAULABIと同じ。(これ韓国ではスタンダードなの?)
一応、内部は4方向にタクトスイッチを使用しているのでカチカチ感はあるものの、一般的な国内メーカーのジョイスティックとは違って異常に遊びが大きい。たとえば右方向に倒しこんで、"カチ"という音がした後もまだ右に倒れこんでいく感触。
一般的にタクトスイッチを使用しているジョイスティックは、内部に4方向←→8方向に切り替えるガイドチップついているんですが、どーもそれがそもそも付いてないかのような。これは使い物にならないなあ。
オマケにレバー付け根にあるリング。
レバーパッキンなんて名称だそうですが、これがなんか小ぶり。
国産のジョイスティックパーツメーカーであるセイミツや三和のレバーパッキンは一律直径の大きなものが使用されているんですが、この製品も件のSAULABIも小さめ。SAULABIの方は"日本製アーケード筐体と同じスティック/ボタン部品を採用しているのが特徴"なんて謳ってましたが、どーも胡散臭い・・・
ちなみにSAULABIの箱にある部品の写真。セイミツや三和のラインナップには同じ部品が見当たらないんですけれども・・・ホントに日本製?
さてお次はボタン。
なんとも中華な色使いなボタン×10。流石は「大清属国」。
で、感触ですが。
こちらも国内メーカーの製品と比較するとタッチが"ヌル"い。
ヌルさの原因はボタンの反発力。わずかながら強い。国産のそれと同様にバネ式なんだとは思うんですが、なんか不思議な違和感。最近あんまりゲーセンに行ってないんですが、最近のはみんなこんな感触なのかしらん?
更に言えばボタンの直径が小さい。烏丸おとくいのピアノ連打が大変窮屈。連射でもついていればいいんですが、そーいうワリとスタンダードな機能もついておらず・・・。
いずれにせよレバーもボタンも日本製ではなさげ。繰り返しになりますが、分解して判断したいところ。
いいところもあるにはあります。それは重量。
やはり木製(って言っていいのか)だけあって筐体だけで結構な重量感。
定番ジョイスティック「リアルアーケード」の2600グラムに対してこちらは1800グラムなんですが、筐体の厚みのお陰かナカナカに安定。狙った・・・ものなのかは不明ですけども。
さてさて、拙ブログとしては珍しく分解。とりあえず、この妙な感触のレバーとボタンの秘密を知りたいトコロ。
ネジは4箇所のゴム足に。じゃーはずしてみましょうかね。
って、思ったらなんとこのネジ、ゴム足を固定するためだけの木ねじ。ってーことは・・・分解不能? いや、天板にわずかな隙間があるのでなんらかの方法で組み立てられているとは思うんですが・・・ふと天板のスミに目をやると。
なにこの穴。ひょっとしてステープラー(ホッチキス)のようなもので固定?
それとも木製だけに釘・・・?
うーん、もはやこれ以上の分解は断念。いやもちろん木目調のカッティングシートをひっぺがせば分解方法が分かりそうなもんですが、流石にそこまでやっちゃうと原状回復できそうにありませんしねぇ。ウウム
デザイン ★★★★☆ 木目"調"ってところが
操作性 ★☆☆☆☆ レバーがとにかく最低
備考 後述
参考URL 何が書いてあるか皆目見当がつかないSAULABI社のメーカーHP
木製? と思わせておいて実はカッティングシートなところが、なんとも面白い。整形大国の面目躍如ですな。この調子だとドスパラで取り扱っていたSAULABIの操作性も・・・な予感。
で、なんですが。
このジョイスティック、SAULABI社のサイト内で製品案内のページがあったと思ったんですが、どーも現時点ではリンクが消えている様子(SiteMapのリンクも死んでるし)。オマケにほとんどのドキュメントが.gifなもんだから翻訳サイトで翻訳することも出来ず・・・まーいいんですけどね、どうでも。