【レビュー】GAMESTER PHOENIX REVOLUTION
2007年 06月 25日
オーダーメイド。ってありますな。
何度かスーツを作る時だとかにオーダーメイド、利用したことがあるんですが、いわゆる"吊るし"のものに比べてお値段も高め。まぁその分、自分の体格にマッチしたものが作れるという点では、なるほど値段に見合うものが出来上がったりして長い目で見れば安くあがることもしばしば。
毎度。烏丸です。
拙ブログをご覧いただいているよーな読者ちゃんにはこのオーダーメイド、PCの「BTO(Build To Order)」なんて言葉がなじみがあるかもしれません。
こちらはPCメーカーやショップ側で用意した選択肢の中からユーザーのお好みの部品を排他選択してくみ上げるサービス。自作PCの世界では昔から悩みのタネだった"相性問題"なんかがクリアされているのが普通なので自作初心者/面倒臭がりやにも有りがたい仕組みであります。
物が豊かなこの日本、上記のほかにも多様なオーダーメイドのサービスがあるんですが、案外ありそうでないのがコントローラのオーダーメイド。電子機器なので、ある程度そーいう知識・技術がある御仁ならば「自力」で好みのものが作れるとは言え、メーカー側がそういうサービスを用意しているってのはついぞ、聞いたことがありません。
なので我々の出来るコトとしては、ある程度のクォリティを持っている(or持っていない)コントローラに対して体を合わせていく(or"可能ならば"ソフトウェア側で調整する)程度。それなりに歴史があるカテゴリなのにこれは寂しい・・・。
と、思ったら、"オーダーメイド"とは言わないまでも限りなく"自分好み"に変更可能なコントローラが存在していたり。
それがこちら。
「GAMESTER PHOENIX REVOLUTION」であります。
"GAMESTER"ってのは拙ブログとしては初登場のRADICA社のブランド名。
同社のプロダクトとして日本国内で目にするところでは「CUBE WORLD」や「PLAY TV」。
オモチャと呼ぶには精密かつハイテク(かつ微妙)な前者、スト2(しかもメガドラ版)しかプレイできないゲーム機なんかを販売しているイカした企業。でも国内ではそれほど聞き覚えの無い会社なんですが・・・なんて思ったら実は、バービー人形(G.I.JOEでも可)で有名なMattel社の子会社だったりするんですな。オイオイ大企業じゃん。
さて話を戻して「PHOENIX REVOLUTION」
どこがどー"自分好み"に変更可能なのかとゆーと・・・
なんと方向キー・アナログスティック×2・○×△□が取り外し可能。ってことは・・・
それぞれの要素を入れ替え可能。
つまりデフォルトのDualShock配列が気に食わない場合、好みの配列に物理的に変更できるとゆー。これは・・・スゴイ。"REVOLUTION"の名に恥じないアイデアに本誌記者も昇天。
仕組みとしては単純ながらもコロンブスの卵的。
各モジュールの裏側にメス型端子、本体側のスロットにはオス型の端子を実装。これらの形状が共通なので自由に入れ替えが出来る、と。
例えばコストの都合(かつユーザーの絶対数の少なさ)からほとんど製品化されていない"左利き"の人向けのコントローラも実現できるという。
この場合、左利きの人がこーいう配置を欲しているかは別として、これはもう繰り返しになりますが画期的。ひょっとしたら手指に障害をお持ちの方にも向くかも。
他にも
XBOX(360)でお馴染みの左アナログ優先の配置だとか・・・
NAMCO"SYSTEMII"の傑作「アサルト」配列だとかも可能(バーチャロンとかでもいいですが)。
興が乗ってきたので以下はPHENIX REVOLUTIONを2セット使用して。
バーチャルボーイ風。
簡易片手コントローラ。(あ、これ1コで出来るや)
アナログ地獄。
自重。
さておき、近年のゲームはその操作方法の複雑さ故に、大概オプションメニューからキーコンフィグが実装されていますが、そもそものボタンの位置を変更するってのは当然不可能。しかしこのコントローラならばDualShock2以上のことは出来ない(※)とは言え、この通り「ある程度」好きなようにできちゃうんですな。
(※なので上記後半の変更例のような"変態配列"は残念、認識不可)
デザイン ★★★★★ これを評価しないワケには
操作性 ★★★★☆ "自分好み"に出来れば+1
備考 後述
参考URL RADICA社のリンクは左記の柱より
備考として書くのもアレなんですが、方向キーにアナログスティック・ボタンは実に普通に使いやすい。
方向キーなんか思いのままに操作可能。(ってそれが当たり前なんですが)
重量とあいまって非常にシックリくるLR。
さて、そーなってくると気になるのが耐久性ですが、国内有名メーカーの製品でも購入者から悲痛な叫びが聞こえてきたりするので何をかいわんや。逆に考えれば交換用のモジュールを単体で売り出してくれるようになれば、故障時に安価にすんだりする可能性も。ひょっとしてこれが"不死鳥"たる所以?
後は今後、DualShock2に準拠しつつ、見た目やタッチが異なる交換用モジュール(例えばサタパ型やPS型方向キーだったり)なんかが今後出てくるようなことがあれば、それはもう本格的にアナタ色に染めることが出来そう。ひょっとしたら"Zboard"どころか、"LEGO"のような可能性が・・・あるかもしれません。
久しぶりにこれは・・・出来が良すぎて・・・
ツマンネ。