【レビュー】NAMCO プレイステーション用ボリュームコントローラ (SCPH00015)
2007年 10月 08日
いやはやどーにも。烏丸です。
早速ですが、のべつ幕なしにコントローラを購入しつづけて結構な年月が経ちますが、ふと店頭を見回してみても最近、『こ、ここここれはッ』と思わせるよーなコントローラ、無いですな。
いや、"無い"なんて申しましてもそこはそれ、新作の話。
やはりゲームポート以前の旧作(レンタルビデオ(死語か?)みたいね)にはソコソコに面白い製品もチラホラ、有るんですがどーもここ数年のコントローラ、特にゲームパッドといいますとデジタル方向キーの形状は兎も角、アナログといえばプレステ型というかキノコ型×2。ってのが主流。
デジタル入力に関しては故・横井軍平氏の設計による十字型方向キーという金字塔有りき、なもんですから極端な発展・発達は望めそうにも無いとは言え、人間の手指(もちろんそれら以外からも)から画面上で表現される動きへ細密にインターフェースすることが出来るアナログ入力については、まだまだ設計の余地がありそうなもんですけれども。
なんでしょうかね、ゲーム機の性能が向上して"ゲームの中での"表現力が向上したというのに、相も変わらずキノコスティックでユーザーに操作させるというのは怠慢なんじゃないかなーなんて。(そういう意味で、Wiiのリモコンってのは優等生すぎる気もするので少々気に食わないワケですが。いや、烏丸的に)
さてさてアナログ的なインターフェースで有るにもかかわらず、キノコ型でプレイさせるには勿体無いモノ。ちょっと思いつきついでに今回はこんなコントローラ。
PS版「ナムコミュージアムVol.2」内のタイトル"キューティQ"用として付属(or別売)された製品であります。
後述するメーカーHPによりますと対応ソフトはナムコ以外からも出てるそうですが、ナムコ側には記載無し。で、烏丸の手持ちのソフトにも対応しているようでして・・・
70年代風ゲームのアンソロジー作。
あくまでも"70年代風"でして当時をゲーセンで過ごした世代には見覚えが無い、それっぽいゲームばっかり収録している本作、収録ゲーム12本のうち4本が件のボリュームコントローラに対応。
同ゲームの裏面には、
ワーイ
ちなみに本作の評価に関しては非常に参考になるページがこちら。(→アブシンベル移植ゲーム<研究所)
の、"心に残る逸品~マイ殿堂"の"頭から離れない「B級迷作」"のコーナーに。もはや掲載されているコーナー名からその内容は推して知るべし、と。
話は戻りましてボリュームコントローラ。
実に。実にシンプルな構成となっておりますんで、画像も少なめに。ああ、楽。
アーケード版のアルカノイドやキャメルトライ用のパドルコントローラとは異なり、最小値と最大値にストッパーが存在するボリューム部。ちなみに押下機能は無し。うーん、使用用途がすごーく明確。ひょっとしてストッパーが無いのが"パドル"で有るのが"ボリューム"って分節なのかしら。
作りも実にシンプル、というか安上がり。
パドルコントローラが勢いよく回すと手を離してもある程度回ったのに対して、こちらは回した分しか回らない。
実装されているボタンは"A"と"B"の2つ。
水平ではなく若干傾斜して配置されている理由も見えませんが、それ以前にプレステの周辺機器のワリにボタンの名称がその標準に則さないのも不思議。
押下した感触、ですが非常にストロークが浅目。
ボタンの数こそ違えども、ファミコン(およびMSX)版アルカノイドに付属していた専用コントローラの感触にクリソツ。ひょっとしたら参考にしたのかもしれません。
さてこのボリュームコントローラでプレイするブロック崩し、これがまた禅にも似た最近のゲームに無いα波が出そうなプレイ感覚。流石にそれに特化したコントローラだけあって、入力に対する出力がダイレクト。やはりシンプルなゲームにはシンプルなコントローラ、ってコトなのかしらん。
とは言え、このボリュームコントローラのような特化型のデバイスはハードウェアベンダもコストの都合で及び腰。ナムコのような自社で、対応ゲームを出すことが出来るメーカーならば兎も角、一般的なUSBデバイスを「片手間に」出しているところにはナカナカ・・・ってのは分かるんですが、もう一手間かけて思わぬ用途に向いたコントローラを出してもらいたいトコロ。
そうなってくると"PHOENIX REVOLUTION"みたいな汎用的な広がりが有りそうなコントローラに期待することになるのかしらん?
エミュレータ愛好家を中心に、訴求力がありそうな気がするんですけどもねぇ。
デザイン ★★★☆☆ ネジコンライクなデザインですねよく見ると
操作性 ★★★☆☆ しかしながら用途が限定されているのでまー
備考 後述
参考URL メーカーHP
蛇足ながら気になるところではUSB変換機との相性。
手持ちのJC-PS101USVとJOX-UH304では、認識こそするもののアナログ軸の範囲に若干の誤差。キャリブレーションを試みるも、なかなか思った範囲に認識してくれる挫折。噂ではネジコンを正常に認識してくれる変換機だと大丈夫、だそうですが・・・おとなしくPS実機で使え、って話に落ち着くのかしら。