【レビュー】Qtronix ORION95

バリアフリーの超基本
　きゅーんきゅーん♪　きゅーんきゅーん♪　わたーしの彼ーは左利き〜。　左翼？　そんな彼とは別れたほうがいいんじゃないかな、と思う烏丸です。

　さて飯島真理と麻丘めぐみのコラボレーションソングをお送りしたところで、世の中の人の約一割は左利きだそうです。ところが烏丸はその選ばれた人類の大抽選会からバッチリ漏れたようで右利き。なんかもう、両親も親戚もみんな、右利き。(思想はともかく)　殆どの事物が残りの九割向けに設計されてしまうのは当然ですが、しかしながら「一割」とか聞くと、ほんの少しうらやましいような気さえするんですがどんなもんでしょう？　単純に余計な苦労をしなくて済んだ、と考えればラッキーだったのかしら？

　さてさて毎度のコントローラですが、これもやはりファミコンからこっち、「左手親指で方向キー、右手でボタン」という黄金律が完全支配。　ファミコン以前はどちらの人でも持てるような形状が主流だったのですが、故・横井軍平氏が考案した十字キーのお陰か、ファミコン発売以降に発表されたゲーム機は皆、この黄金律準拠なんですな。
　この黄金律、果たしてファミコン発売当初は左利きの人にとって使いやすかったんでしょうか。

　というわけで烏丸の広大なネットワークを駆使して、世の左利きの人にアンケート開始。

　・
　・
　・

　・
　・

　・
　え〜、二人・・・さすが一割組。烏丸に友達が少ないのも一因ではありますが、こんなにも少ないとは・・・orz　有効回答数「２」って、アンケートにならないっつーの。

　Ｑ）ファミコンを初めて触ってみたとき、違和感はあった？
　
　Ａ）セガのコントローラを触ったのが最初。ジョイスティック部分を左手で操作して、左右のボタンは右手の親指と人差し指が担当。(おそらくＳＧ−１０００のコントローラ)ファミコンの十字キーを触った時には、同じように左手での方向キー操作だったので自然になじめた。（東京都在住Ｓさん）

　Ａ）違和感無し。携帯の方向キーも左手で操作する。パソコンのマウスは左手で操作するので左側に置く(ボタン操作はソフトで変更)（埼玉県在住Ｍさん）

　・・・なんだ違和感無いんですね。拍子抜け。烏丸としては「左利きゆえにファミコンを諦めた」とか「左手用のコントローラを自作した」とか、「両親を呪って殺(ry」みたいな回答を期待しましたが。
　ともあれ、この黄金律をあくまでも「左利きの人には使いづらいハズ」と判断したメーカーは少なからずあったようで・・・

　なんだかヘンテコな色使いのコントローラ。発売元はキーボード業界では老舗のQtronix(現ione)で接続端子はゲームポート。キーボード出してるメーカーって他のインターフェースにも手を出していることが多いですな。ロジクールやらマイクロソフトやら。(後者は撤退して久しいですけど・・・Qtronixまでコントローラ出しているとは意外や意外。)
　この製品、烏丸のＸＰマシンですと標準のドライバで「２軸４ボタン」として認識されます。見た目どおりですな。お決まりのターボスイッチで、"Ｂボタン"と"Ｄボタン"がそれぞれ"Ａボタン"と"Ｃ"ボタンの連射に。なんかボタンの名前と位置にそこはかとない違和感。

　さて冒頭から長々と書きました「左利き」の話。
　このコントローラに見慣れないスイッチ「Left　Right」。デフォルトの位置は"Right"側。つまり右利きの設定となりまして、左手の親指で方向キー、右手の親指で４ボタンとなるのですが・・・。　このスイッチを"Left"にするとなんと、コントローラ逆さまモードになるわけです。

　つまり、左手の親指で４ボタン、右手の親指で方向キー。　もちろん方向キーが"上←→下"、"左←→右"と入れ替わるんですが、困ったことにボタンだけは入れ替わらない。お陰で連射設定したボタンが下段に来ちゃうワケです。普段から連射使う分には好都合(?)でしょうけども・・・。

　う〜ん、どうなんですか左利きの人。これってお望みのカタチなんでしょうか？　烏丸もそうでしたが、「左利きの人は黄金律適用外」という先入観。割りと世の中に広まっているようです。

　デザイン　★★☆☆☆
　操作性　　★★☆☆☆
　備考　　　Qtronixが作ったコントローラって点では所有欲が満たされた烏丸です。でも敢えてこのコントローラを使う理由は無いわけで・・・せめて両利きだったら味わえたのかしらん？
　参考ＵＲＬ　Qtronix、現在はioneブランドです。

　それにつけてもＳＧ−１０００ですが・・・黄金律以前のコントローラは今見るとエラいことになってますなあ・・・しかし、そこに惹かれるあこがれるゥ！　な、烏丸です。