【レビュー】Broderbund U-Force 中編の1
2007年 11月 21日
さて今回は前回に引き続き"Broderbund U-Force"の件。
予定では"中編"と銘打ってお届けする予定でしたが・・・中編が何回かに分かれそうな予感、という前置きをしつつ本日は中編。
ともあれ、実際に使用してレビュー、の方向で。
早速話が逸れるようですが、国内のPC用周辺機器メーカーのコントローラ、パッケージにこんな謳い文句が書かれてること、ありますな。
同様の感想を持ったコトのある読者ちゃんも多かれと思います。
RPGにしろ格闘ゲームにしろ操作形態は千差万別までいかないまでも、ゲームごとにバリエーションがあるわけで。特定のゲームを指して「これに最適!」とか書いてあるのが少ないのは・・・やはり権利的な問題だったり自信の無さの現れだったり?
で、この"U-Force"はなんと、ゲームタイトルを名指しでマニュアルに記載してるんですな、専用のディップスイッチ設定と合わせて。
もーいきなりこれ。
実はこのマニュアル、"パンチアウト"以外にも数種類のゲームタイトルについての操作方法が記載されているんですが、その1ツ目がこの、"パンチアウト"。
なるほどこのゲームならば"U-Force"との相性も良さげ。
ひょっとして"パンチアウト"のために発売したの・・・かしら。
ではそのマニュアル記載の操作方法から。
"U-Force"の本体角度は90度、と見せかけて110度。
なんだか妙に細かい指定ですが以下の説明を見て納得した次第。
なるほど正対して上段センサーの右上・左上が顔面へのパンチ、右下・左下がボディ、と。若干上段センサーが上向きじゃないと操作しづらい。110度了解。
上段センサーの先端にあるセンサーはアッパー用。
前述の操作と合わせて非常にユーザーの操作とマッチ・・・なんですが何故に"ゆっくり"?
攻撃は了解。じゃあ防御は?
となると付属品を使用、と。
これを下段センサーの穴にセット。
することで下段センサーの右下・左下が左右へのスウェーになるんですな?
? どーいう仕組み?
って思ったら。
バーの両端に45度の向きに鏡。つっても鏡"風"のステッカー。
これで赤外線を反射・・・ってことは。
なんか・・・スゴイ攻撃的なアクションなんですけどスウェー。
じゃあじゃあ、防御は防御でもブロックは?
ここだけボタンかよ!
うーん、なんか急にインタラクティブじゃなくなった感じ・・・烏丸の記憶が確かなら、ブロックは方向キーの"下"だったハズですが・・・このディップスイッチの設定だとSELECTボタンが"下"扱いのご様子。
しかし咄嗟に押せる大きさじゃないんですがSELECTボタン。
とは言え、操作方法も分かった(もののカラダはついて来れそうに無い)ところで"パンチアウト"をプレイ開始。
プレイ開始から1分程度でしょうか、なるほど上段センサーの4箇所に向かってパンチを繰り出すと画面上の主人公が相手ボクサーを蜂のように刺しまくり。
アッパーには多少不安があったものの、2回に1回くらいの割合で相手のガラスの
ココまでの所見としては、所詮センサーが"On/Off"のデジタルスイッチなので、"WiiSports"のボクシングのよーなアナログ的なシンクロ感は無いものの、それが幸いして非常にクイックな挙動・・・これは意外。惜しむらくは、Wiiリモコンよろしく"U-Force"自身からヒット音が鳴らないので、その辺も合わせてWiiリモコンに"後発の長"がある感じ。
攻撃時の操作に関しては意外や意外(ヒドイ)、及第点・・・しかし。
想像通り、防御動作が左右へのスウェー、ブロックともに少々難しい。なんか拳or手刀を振り下ろしても反応したりしなかったり・・・
「スウェー!」って思ったらスウェーせずに被弾、かと思うとスウェーから戻って被弾・・・うーん、ゲーム自体に慣れてないのも有りますが、これフツーのコントローラでやったら"蝶のよう"、と言わないまでも今よりかわせそうな予感。
じゃあこの下段センサーに設置したバーをはずしてみると・・・駄目。上段センサーに向かって手を伸ばすと下段も反応して意図せずスウェー。(パッと見、テクニカルな動きには見えますが)
スウェーに加えて用意されている防御動作"ブロック"の方は、と言いますと・・・
試しに左手をSELECTに添えて、攻撃を右手のみで操作するにしても咄嗟にスウェー動作が不可。右スウェーだけで初戦こそどうにかなるものの、2人目の対戦相手で哀れ、"灰"に。
ここでついでにダウンからの回復動作。
ブロック以上の必須動作ですが、その操作方法が上段左上センサーの前で手をヒーラヒラ。 とてつもなく間抜け。
ともあれ、そもそもSELECTボタンが"ブロック"に設定されているのが間違いであって(つっても上段のセンサーを生かすにはこれしかなかったのかもしれませんが)、もー少し工夫なり配慮なりをしてくれれば・・・"ノーガード戦法"でパンチドランカーまっしぐらにならないで済んだのかも知れません。
ともあれ、20年も前にご家庭でこのインターフェースで"パンチアウト"が遊べたという事実。アメリカ人って幸せねぇ。
といったトコロで次回は・・・別のゲームで"U-Force"。
改めて括目して待て次号。
→中編の2