【レビュー】SEGA SJ-200
2008年 02月 11日
コラボレーション。ノベルティ。
それぞれ日本語では"共同企画"、"粗品"。
前者はともかく後者にいたっては、連想されるのは例のノシ模様の箱に入ったボールペンなんですけれども、なんともまー英語にするとかっこいいですな。不思議ね、横文字って。
ところで先日のコトなんですが、目に入れても痛くないだろうが入れるには若干成長しすぎた姪っ子(小学一年生)が、知らぬ間にヒップホップだかのダンス教室に通っているという。
で、まー済んでるところが同じ関東と言えども東京をはさんで南北、最後に会ったのが2年くらい前、なもんですからアラヤダあんなフリルだとかフラワーな服ばかり好んで来ていた小娘が・・・久々に見たらドクロマークのパーカーで武装。なんか言葉遣いも心なしか韻を踏んでいるような。
っていうか、「女の子なのにドクロマーク、ってどうなの?」
と本人に問いただしますと真っ先に、
「ドクロマークじゃなくて"スカルモチーフ"よ!?」
否定するところはそこかよ。
っていうか不思議と"スカルモチーフ"だと何故かかっこよく聞こえる不思議。うーん、やっぱり"ドクロ"+"マーク"だとあれだもんね、重箱読みだもんね。(←違う)
さておき、かっこよく聞こえる言葉と言えば烏丸の守備範囲では"デッドストック"なんて言葉があります。日本語で言うところの"売れ残り"だとか"死に在庫"だとか、言ってしまえばネガティブな意味合いしかないハズの言葉。ところが英語にするとこれまた妙にカコイイ。っていうかむしろポジティブな意味合いが大きくなるんですな、なんというか"ビンテージ"なんて言葉とセットで。
で、まぁ烏丸が収集しているコントローラやらその他の入力デバイスもデッドストックでゲトしちゃってウッカリ嬉しいものをあるワケです、コレクションの中には。
といったところで、発見しちゃってうっかり嬉しかった"デッドストック"なアイテムから、今回はこちら。
セガコンシューマハード第二弾「SG-1000」付属コントローラ、"SJ-200"であります。
発売日は前述の"SG-1000"と同日、ってことは1983/7/15。
つまりファミコンの発売日と同日。(下手したら読者ちゃんの中には生まれてない方もいらっしゃる予感) うーん、25年前?
同日に発売されたテレビゲーム機同士、その勝敗は語るまでも無い話ですが、なるほど後継機である「SG-1000II」付属の"SJ-150"で左親指に方向キー、右親指で2ボタンという改良(しきれてないけど)されちゃったのも分かりますなぁ。旧態依然としてるもの。
とは言え、"モノ"自体のクォリティは決して低くないんですな。
なーんてコトをウッカリ申しますと、「オイオイ烏丸、ファミコン以降この形状は廃れちゃってるじゃん」なんて声が聞こえてきそうですがさにあらず、いやなにが"さ"なのかっつーと・・・
これだけ物があふれている現代社会において、燦然と輝き続ける国際的な称号。
スコープをPC関連製品に合わせるとすれば、今時"日本製"であることってのは非常に稀。っていうか"日本で作る"ことにコストがかかり過ぎちゃう時代が憎い。
な、もんですから単にプラスチックの成型部なんかを見ても一点の曇りも無い、みたいな。(そろそろ日本人としての矜持、モノづくりの視点から取り戻す時期に来てるんじゃないかしら)
さて、っつーか申し訳ないことにこのコントローラが本来刺さるべき本体「SG-1000」が拙宅に無い欝。仕方が無いのでイロイロと工夫してPCに接続することに。
なんだか非常にイビツな状態ですが変換完了。
とりあえずこれでPCで動作を確認できる状態にはなったワケで。
ボタンの数から察することが出来ます通り、実際は2軸2ボタン。
ともあれ現実的に動かせる状態にこぎつけたので・・・それっぽいゲームでもプレイしてみようかしら?
あー、今やっても面白・・・くは断じてない、「ドラゴン・ワン」であります。なーんかこのコントローラでやるとしっくりこないなーと思ったら烏丸、当時「SC-3000H」のキーボードでやってたカモ。
こちらは烏丸が大好きな「シンドバッドミステリー」
ドットイート+宝探しという、当時の自分にとっては画期的だったゲームシステム。音楽も軽快でタマに脳内をループして困るんですけれども。
どちらのゲームも、「SG-1000」発売当時のゲーム、つまりこの"SJ-200"が得意とするハズのゲーム・・・なのにもかかわらず満足に操作できねー。なんかもー、荒行ライク。前述しました"SJ-150"も、方向キーに取り付けるアタッチメントが非常に親指に厳しかったとは言え、これよりはマシだったもんなぁ。
っていうかともあれ、25年という時を経て烏丸の手元にやってきちゃうなんてスゴイ。っていうか一度も立ち寄ったコトがないジャンク屋で偶然発見する自分の幸運が怖い・・・うーん、デッドストック(売れ残りor死に在庫)万歳、みたいな。
デザイン ★★★★★ ビンテージという名のフィルターが強力
操作性 ★☆☆☆☆ ビンテージという名のフィルターも敵わず
備考 後述
参考URL セガハード大百科
今回このコントローラを取り上げるにあたり改めて思ったのは、どーしてここ数年、各社が発売する"レトロ"なコントローラって総じてファミコン風なんですかね? ってコトなんですが。
ファミコン以前、すなわち軍平イズム確立以前にもコントローラなんてーのは存在したワケですね、今回のSJ-200に限らず。であれば
タマにはアルカディア風コントローラ風だとか
スーパーカセットビジョン風コントローラなんてのはどうか。
どーも"レトロなコントローラ"って言葉から連想されるものがいささか、ステレオタイプすぎるんじゃないかしら?