訃報。
2005年 02月 28日
「Macintoshの父」ジェフ・ラスキン氏が亡くなる
「Macintoshの父」として知られているジェフ・ラスキン氏が2月26日、癌で亡くなったと複数のWebサイトが報じた。61歳だった。
ラスキン氏はMacintoshのオリジナルのアイデアを考えつき、Apple Computerでプロジェクトを進めていたが、そののちに当時のスティーブ・ジョブズ氏にプロジェクトを奪われたという経緯がある。同氏はMacintoshの名付け親とも言われている。
2004年のMacworld Expo/Bostonで行われたMacintosh開発チームのオリジナルメンバーによる「同窓会パネルディスカッション」でラスキン氏はMacintoshプロジェクトがApple誕生以前から存在していたことを明かし、ユーザーインタフェースの専門家である自分と「ボックスは理解していた」というジョブズ氏とは確執があったことを認めている。
ラスキン氏は後に新たなユーザーインタフェース論「ヒューメインインタフェース」を提唱し、その実行のための組織「The Raskin Center」を設立した。彼のコンセプトを実現するための実証プログラムとして、3月1日を目標に「AARDVARK」(Archy Alpha Release Development Version Archy)がリリースされる予定となっている。
マッキントッシュの基本思想がパロアルト研究所発であるというのは周知ですが、それをPCに展開するという偉業を成し遂げたのは他ならぬラスキン氏でしょう。(決してジョブズではありません※1) マウス中心のあの優れた(※2)インターフェースはコンピュータを単なる"電化製品"から"高級文具"へと進歩させる重要なファクターであったと思います。 コントローラだけでなくマウスも大好きッ娘である烏丸としては、激しく残念。 まだ61歳って・・・
ご冥福をお祈りいたします。
※1:ジョブズがキライってワケではないです。初代iMacは正直どうかと思いましたけども。
※2:ここでいう「優れた」はOS9.2までを指す。(と、いいつつOS X使ってますが)