【レビュー】A4Tech RacingEasy RS-5
2005年 03月 01日
ノーバディゴナテイクマイカー、烏丸です。
何が言いたいのか不明瞭ですなあ。
烏丸の愛車っていうか単車なんですけど、メーターが300キロまで刻まれているのでついつい、スピードの向こう側を拝見したくなってしまうんですな。都合の悪いことを忘れさせてくれる何かが、スピードにはあるのかも知れません。 法定速度の倍くらい出してると、徐々にフロントの接地感が薄くなってきて・・・ワハハハ・・・いやいや危ない危ない。転んだら使い込んだ消しゴムのようになってしまいますからねえ。
剣呑剣呑。
そんな烏丸ですが、車の時は至極安全運転。なんか逆な感じがしますけど、どーも一人で死ぬ可能性が圧倒的に高い二輪に比べて、図体がデカい車のほうが神経を使うような。(※) どちらにせよ、あれだけの質量の物体が他のものにブツかればタダではすみません。読者ちゃん諸君は加害者にも被害者にもならないよーにお気をつけください。
※二輪は対人事故を起こすと加・被害者ともに痛いんですが。
さて車といえばそのインターフェースの基本はハンドル。"ハンドル"なんていうとイロイロなハンドルがあるので誤解されないように"ホイール"と言い換えましょうか。 とにかく結構な種類が、古今東西、数々のメーカーから発売されてます。車のゲームの歴史は古いですからね。烏丸がキュートな幼稚園児のころに、近所の駄菓子屋にトップビューのレースゲームが置いてありましたから。(お金も入れずにハンドルをいじくったなあ・・・)
しかしながら初期のホイール型コントローラなんていいますと、それこそ左か右かのデジタル入力ばかり。・・・なんですが、家庭用のゲーム機なんて、リアリティを求められるほどゲーム機自体のスペックも高くなかったので、これはこれで許されていました。(それ故に敢えて買う人間も極少数でしたが)
ところがプレステで"リッジレーサー"が発売されると、ゲームのリアリティを生かす「まともな」ホイール型コントローラが各社より発売され、現在に至るわけです。 今では標準でフォースフィードバックやらデュアルショックやら。フットペダルが付属するものも珍しくありません。値段こそ普通のコントローラの三倍くらいしますが、その「運転している感じ」はパッド型のコントローラとは比較になりませんからね。
再度「ところが」。
どーにもこーにもホイール型コントローラは場所を喰います。フットペダルなんかついていたら特に。正直、日本の住宅事情にマッチしたアイテムとは言い難い。 設置面積を理由に購入を見送る御仁も多いと見た。
そこでこれ。
なんだかなー。
この製品、ご想像の通りグリップ部分を左手、もしくは右手でつかんだ上で、空いているほうの手で本体外周に半円状に接続されたホイール部分を操作します。グリップ部分にはアクセルとブレーキを兼ねるトリガースイッチ。ここまでは両方アナログ。トリガーから連想される撃鉄の部分にはデジタルスイッチが二個。車ゲーをやる為の材料は揃っています。 って、書いている烏丸でさえ、「おお、これはイケるんじゃん?」なんて思ってしまいますが、さにあらず。
このホイール、うっかり手を離すと結構な勢いでセンタリングされてしまう強力バネを搭載。本体を支えるグリップ担当側の手も、相当な力を要求されます。その上ご丁寧にアナログ入力なもんですから、操作中はイヤな緊張感にさらされます。
シビアなタイムアタック。
リカバリさえ許されないタイトなコーナー。
限界ギリギリでの進入。
ブレ-キング。
筋力のキャパシティを超えそうな急ハンドル。
テールスライド。
グリップの回復を脊髄で感じながらシフトダウン&カウンター!!
手がすべる。
強力バネがビヨンビヨン。
ガードレールと悪魔合体。
合体の副作用で自慢のエアロパーツ(車検非対応)が粉々。
もうね(ry
ホイール型コントローラの代替品としては、他にナムコの"ネジコン"や"ジョグコン"などがあります。それらはホイール部分をコンパクトにした、つまるところ物理的な力をプレイヤーに要求しないデザインになっていてとってもフレンドリー。愛好家も多いです。 ところがこの製品はとっても挑戦的。「やれるもんならやってみれ」そんな開発者のメッセージが見え隠れどころか全面的にアピールしている、そんな雰囲気がまた・・・萌えますな。
デザイン ★★★★★
操作性 ★☆☆☆☆
備考 つい先日、ハードオフで同じ製品を100円で発見したので一瞬保存用に購入しそうになりましたが・・・烏丸は冷静でした。誉めてください。
参考URL マウスでは比較的有名なブランドですな。
いやー烏丸もヘンテコなコントローラを大分持っていますが、これはその中でも際立って特殊。いわゆる「プロポ型」のコントローラならホリを始め、各社から発売されているのですが、こういうカタチで車のハンドルを模したってのは・・・。 なんにせよ、リアリティの追求とか、そーいった思想すら瑣末に感じるデザインではあります。無論、正解からは遠いんですけど。